<2007.11.03 K.Kotani>宝塚映画祭 映像コンクール入選作上映会


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2007年11月03日

宝塚映画祭 映像コンクール入選作上映会





11月3日、宝塚市宝塚南口駅前の市立国際・文化センターにおいて、宝塚映画祭 映像コンクール入選作上映会が行われました。
 会場の市立国際・文化センターは宝塚南口駅前すぐの交通至便の場所にあり、視聴覚室のような場所で上映は行われました。
 今年からアニメ部門が分離・独立して別にアニメグランプリが新設されました。
 さて、会場はほどよい広さ(?)で以前の和風ホールに比べてこぢんまりとしていました。残念ながら上映用のプロジェクターなどはかなり古いもののようで、画質は今ひとつ、音質は今二つで台詞など聞き取りにくい部分がかなりありました。上映は作品をさらにダビングしたもので行われたようで、画質・音質の点はこれも関係していたかも知れません。
 アニメ部門の予選通過作品は4本でした。
 中村武作品「矢印」は丹念なアニメートで作られたペーパーアニメ。16mmフィルムで作られてテレシネされたものでした。話は監督コメントによると「4コママンガ」との事で、丁寧なアニメートが楽しめる作品でした。
 東泰子作品「Bar ONE」は原色系のペイントがされた人形による人形アニメ。「やや動きが雑」との監督コメントでしたが、最近の自主制作人形アニメとしては水準以上の動きかと思います。
 上甲トモヨシ作品「雲の人 雨の人」はこれも丹念なアニメートの作品。1年半かけて5000枚以上の作画という事で、グランプリの有力候補か。
 倉田愛美作品「シェルター」は画面構成が美しく、動きかやや単調なのが残念かな?という感じでした。
 司会進行に不満あり。それぞれの作家全員に「この作品で何を言いたかったのですか」という質問は表現者たる作家に対して失礼かと。作家は「これを言いたい」という事があり、作品を通じてそれを表現しているわけで、例えば首相の施政方針演説の後で「あなたはいったい何をどうするつもりなのか」と聞くようなもの。自主作品にはなるほど何を言いたいのかわからない作品も一杯あるわけですが、仮にも予選を通している作品の作者に関しては、作者の「言いたい事」は予選選考している人にはある程度通じているわけです。「私はこう思うのですがどうでしょうか?」とか、作品個々にもう少し考えては? 個々の作品についてコメントはされているのですから。



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