<2009.8.1 K.Kotani>NEW BOOKS  アニメーションの映画学


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月刊近メ像インターネット


2009年8月1日

NEW BOOKS  アニメーションの映画学





 「アニメーションの映画学」 加藤幹郎編 臨川書店 2700円+消費税 アニメーションの研究書。いくつかの論文をまとめたもの。「学術書」のため、大変文章が硬く、かみくだくのが大変でした。
 えー、「研究」というからには対象を明確にせねばならず、銀行のATMからパチンコ屋の電飾看板などまでアニメーション化されている現代では,一言「アニメーション」と言っても何処の部分の話かと思う。
 読み進んで行くと,「どうも、ここは、劇場・テレビでやっている商業アニメーションの話らしい。」と判定がついたりします。
 またこの本は全6章で別々の方による記述で「アニメーション」というくくり以外には特に共通の方向に向かっての本ではない為,個々の章を個々の本として読むのが正しいのかもしれない。
 というような本なので,すっと読んでしまうと「難しい本だった」というイメージしか残らないと思いますので,「1章ずつ」「ゆっくりと読んで」「考える」という読み方をおすすめします。  



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