2010.5.18 K.Kotani>
Mac用無料コマ撮りソフト
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月刊近メ像インターネット
2010年5月18日
Mac用無料コマ撮りソフト
ぼちぼちピピアめふアニメ教室でも、「istopmotion」とか入れないといけないかな・・・と思っていると、朗報。なんと、Mac用無料コマ撮りソフトがあるらしい。
ダウンロード先は こちら
Frame by Frameというフリーウェア。ホームページは英語版だが、ダウンロードしたソフトはなぜか日本語表示。(ちなみにOS-X10.4用は1.8,10.5用は1.10である。1.9の次が2.0でないのは、作者はサイボーグ009かバイトくんのファンなのか?)こちら10.4なので、1.8をダウンロードする。
これが操作画面。上の段左側は今取り込まれている最中の画面、右側は撮影された画面と取り込み中の画面の合成画面。左側画面の下のスライダーは撮影コマ数の調整、右側画面下のスライダーは、画面の合成比率の調整である。
撮影中に撮影コマ数を変えたらどうなるか・・・というと、既に撮影した画も変えたコマ数に対応するようだ。「止め」は複数回撮影する形になる。
真ん中にあるボタンは左から、再生、コマ撮り、削除ボタンである。再生ボタンを押すと、上段右側に、指定したフレームから再生した動画を表示する。ただし、現在取り込み中の絵と重なるので、右側画面下のスライダーを左一杯にして再生がのみを再生する様にする。この再生の滑らかさはマシンの性能に依存するようだ。
コマ撮りボタンを押すと、現在指定している画の次に静止画を一枚取り込む。つまりすでに撮影した部分の途中にも追加が可能である。
削除ボタンを押すと、指定している画が削除される。
一番下には、撮影した画がずらずらと並び、指定した絵は色が変わる。ここに静止画をドラッグアンドドロップすると、静止画の追加も可能である。つまり、カメラなしでも、静止画だけでも制作は可能だ。ただし一枚ずつで、多数の絵を一気に取り込む事はできない。
撮影が終わったら、ムービーに書き出せばimovieその他で編集が可能である。
静止画への寄り、引き、重ね合わせのような作業は出来ないが、単純なコマ撮り装置としては大変よく出来たソフトである。これは使える。
問題は「いったい最大何コマまでコマ撮りできるのだろうか?」という事だと思う。テストではiBookG4-800 メモリ640Mで220枚までは問題なく撮影できた。1カットで220枚あれば普通は大丈夫とは思うが、この点についてはソフトのホームページにも説明は発見できなかった。
なお、取り込み装置としては、USB接続のwebカメラ、FireWire接続のビデオカメラが想定されているが、今回はUSB接続のビデオキャプチャーユニットでテストしてみた。このMVCP-02MACというキャプチャーユニットは小さく作りすぎたせいかすぐに熱を持ってフリーズするが、値段が安いので貧乏人にはお勧めである。(フリーズした場合、USBの端子を抜いて「こんな時、父さんさえいてくれたらねえ・・・それは言わない約束でしょ」とつぶやいて再差し込みすると何事もなかったかのように動く。保証はしない。)
こういうのは適当なビデオカメラと映像端子で接続するとUSBカメラと同等に使える上、ズームも出来、画質も良い。Windowsのクレイタウンでもビデオキャプチャーボードを積んだマシンだと、アナログのビデオカメラでも取り込みは可能であるのと同じようなものだ。
実際、こういうアナログーなソフトがアート系の現場では求められていると思うのだが、市販されるのは、エフェクトーなワンタッチな「できます!」「音響もなにもこれでOK!」のようなソフトのようである。
kotani@mx1.nisiq.net