<2010.11.17 K.Kotani><HR>NEW BOOKS マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者7


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2010年11月17日

NEW BOOKS マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者





「マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者」リチャード・フライシャー著 田栗美奈子訳 作品社 税別2200円
 息子のリチャード・フライシャーの手になる、マックス・フライシャーの評伝。ベティやポパイを作り、「バッタ君町へ行く」などの長編も作ってディズニーと張り合った都会派感覚の芸術家、というイメージとは別に、数々の新技法・新技術を生み出しつつ、アニメーションの表現を拡張して行った職人的芸術家というイメージが新鮮。パラマウントとの張り合いの部分は映画みたいで、あの事件が無く、このまま作品を存分に作って行ったらどれだけのものが現在残ったのか、まことに惜しまれる。トレス・マシンの製作に挑戦していたあたりは、アマチュアでセルアニメに悪戦苦闘していた面々には思い当たる節も多いはず。ところで、「デーブ・フライシャー」は、どうなったんだろう・・・

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