<2011.04.24 K.Kotani>花開くコリア・アニメーション2011


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2010年04月24日

花開くコリア・アニメーション2011



 4月23日から28日まで、PLANET+1で「花開くコリア・アニメーション2011」が 韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)の主催で行われています。
 上映は韓国の自主アニメの祭典「Indie-AniFest 2010」の入賞作品より、「INSIDE」(家族との関わり等内面的なテーマをとりあげたもの)「OUTSIDE」(社会問題等外面的なテーマをとりあげたもの)「YOUTH」(青春!!)、それから特別上映「少年勇者ギルドン」の4プログラムで、23日には「少年勇者ギルドン」のシン・ドンホン監督と森卓也氏とのトーク、24日には大賞の「Kopi Luwak」のハン・ジウォン監督と佐野明子さんとのトークが予定されていましたが、いずれも震災の影響で没、代わりにKIAFA事務局のチェ・ユジンさんの解説とトークがありました。
 トークでは、韓国の商業アニメが意外に少なく、最近は長編も商業ベースではあまり作られず、自主制作の企画で長編を作って興行ルートに乗せようとがんばったり、テントを張って自主映画館にして上映したりなど、自主制作の方々ががんばっている様子がうかがえました。以前広島で入選した「ウルフ・ダディ」のチェン・ヒュンユン監督は、現在「人工衛星の女の子と、乳牛の男の子(乳牛って男??)」の恋愛ものを製作中(!)との事で、その前は「コーヒー自販機の男の子と、女の子の恋愛」ものを作られていたそうで、期待大(!!)
 上映された自主作品もいずれも時間をたっぷりとかけて丁寧に作られており、「映画としてちゃんと観れる」という作品ばかりで、このあたりは日本の自主アニメも学ぶべき点が多いでしょう。ただ、ストーリーもの中心で抽象的な画像表現は見受けられず、クレイや人形などの立体手法等はほとんど用いられていません。
 IndieAniFestでは、「学生」と「一般」に分けられているそうですが、学生の製作した作品でも、卒業制作などの課題作品以外で、自主的に製作した作品は「一般」に分類されるとの事でした。
 以前にも紹介した、韓国での自主制作に対する国の経済的支援ですが、やめるという話もたびたび出て来ているらしいのですが、猛反対により、なんとか継続されているそうです。生活の心配なく製作に専念出来るという環境は素晴らしく、いずれはこの製作支援を受けた世代から、韓国を代表するようなアニメ作家が続々と生まれるでしょう。
 長編「少年勇者ギルドン」に関するトークでは、韓国でもオリジナル版のフィルムが永らく行方不明になっていましたが、神戸映画資料館の安井さんより、日本語版の16ミリフィルムが国内に残っており、神戸で上映した事で日本語版の所在が京都在住の女性の研究家(佐野さん?)から韓国に伝えられ、日本語版からの35mmへのブローアッブで映像を、韓国に残っていた音源から韓国版の音声の復元に成功したとの事でした。(鉄腕アトムの「ミドロが沼」みたいな話ですな)なお、この16mm版のネガも東京の映画会社より、韓国に送られて、現在ではより鮮明なフィルムが観れるだろう、との事でした。(残念ながら著作権の関係でばんばん上映するという訳にはいかないらしいです。)
 上映後の交流会には、京都でのワークショップを終えられた「PIKAPIKA」で有名なトーチカさんも最後に来られ(店を出た所でしたが)ていました。


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