2012.07.25 K.Kotani>
チェブラシュカとロシアアニメーションの作家たち
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月刊近メ像インターネット
2012年07月25日
チェブラシュカとロシアアニメーションの作家たち
6月9日から7月29日迄、滋賀県立近代美術館において、特別展「チェブラシュカとロシアアニメーションの作家たち」が開催されています。
内容はロシア(旧ソ連)を代表するアニメキャラクターの一人チェブラシュカに関する展示と、若干の最近のロシアアニメーションについての展示です。
会場の入り口では、記念撮影用の巨大チェブラシュカがお出迎え。
絵本でのチェブラシュカのデビューから、最初にアニメ化されたチェブラシュカについての設定、メモなどの貴重な資料の展示、最近合作で製作された新作の人形・セットなどの展示等がありました。
最初のアニメ化の資料では、トレーシングペーパーに描かれたキャラクター設定が額に入れられて展示されていましたが、よく見ると二つ折りにして綴じたトレーシングペーパーを再度ばらして拡げたものに描いた形跡がありました。(図録にも掲載されていますが、綴じ穴と折り目は修正されていて見えない)周辺は厚紙で縁取りされていましたが、(破れた所を隠した形跡あり)どう見てもタップ穴としか思えない穴が見え、「何かの作品のために大量に製作したタップ穴付きトレーシングペーパーが余ったので、二つ折りにして綴じてメモ帳にしていたが、紙が足らなくなって再度メモ帳を解体して使った」ように見えました。
別コーナーでは、新しいタップ穴つきトレーシングペーパーに描かれたスケッチがありましたが、このタップ穴が、位置は日本のものと同じ様ですが、両側の穴がでかい。というか太短い。
さらに別コーナーには最近のロシア作品のセルも展示されていましたが、その穴も同じなので、ロシア規格のタップ穴はこうなのでしょう。(タップって世界同一規格ではなかったんだ)
場内では、チェブ関係のインタビュー映像やロシアアニメ作品のビデオ上映も常時行われていました。
なお、家庭内節電の為、滋賀県立近代美術館はじめ滋賀県内の文化施設のいくつかは8月末日迄、平日の常設展示を無料開放しています。(自宅の冷房を切って、こちらで涼んで下さい、という事ですね。)