2012.11.29 K.Kotani>
NEW BOOKS カフェ放送てれれ 人と場をひらく映像表現
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2012年11月29日
NEW BOOKS カフェ放送てれれ 人と場をひらく映像表現
「カフェ放送てれれ 人と場をひらく映像表現」下之坊修子 編 星雲社 1500円。
2ヶ月単位で、アマチュアの作品を集めてあちこちで上映している、「てれれ」の本。今年で満10年になる。時々、アニメーションがかけられる時があったり、知り合いの関係する場所で上映されたりで、数回上映に参加した。
参加した、というのは、てれれは、普通の「映画または上映会を見に行く」という形ではないからだ。上映会場は普通の喫茶店とか、事務所の中とかで、終わるとみんなでお茶を飲みながら、今見た映画についてわいわいと話をする。そこまでが「カフェ放送てれれ」の上映会だ。
全国総会とちょっと似た感じもするが、てれれが全国総会と違うのは、「全然知らない世界の人が平然としてそこにいる」という事だ。
作者の方がいたり、主催者の方がいろいろとエピソードを紹介したり、会場によって雰囲気が違うらしい。
この本は、今まで10年間にわたって「てれれ」を運営してこられた下之坊さんがまとめたものだが、今まで「てれれ」に関わってこられた方の言葉が一杯詰まっている。
「てれれ」の事務所での上映会で、「こんな本出たんですけどと」と勧められて、ぱらぱらとみて、「これはいい本だ」と直感して即購入。読むと上映会を観に行きたくなります。いい本です。