<2013.11.14 K.Kotani>富士フィルム、8mmフィルムの現像終了


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2013年11月14日

富士フィルム、8mmフィルムの現像終了



 先々月の末の事ではあるが、富士フィルムがシングル8の現像サービスを2013年9月末をもって終了している。(フィルム自体の販売は、2012年3月に終了済)。
富士フィルムからのお知らせのページ。
 8mmフィルムの販売・現像サービスの打ち切りについては、過去何回か各メーカーより告知されてきたが、その都度熱心な愛好家・映像関係者の反対に合い、また新聞などでも大きく取り上げられ、結局、価格改定を繰り替えしながら、つい先年まで販売・現像サービスが継続されてきた。今回の打ち切りに関しては、過去のような署名活動、新聞等のマスコミの取り上げも全くなく、「気がついたら終わっていた」という感が有る。
 メーカー自体も、コダックは倒産して再建途上にあり、富士フィルムも昔の写真フィルムを中心とした会社ではとっくの昔に無くなっている。ごく少数の愛用家のために、毎月数本(?)のサービスを行う余裕はないのだろう。
 なお、東京のレトロ通販では、シングル8フィルムの自力制作(写真用35mmフィルムから切り出してフィルムを作り、カートリッジに詰める。)を行い、現像料込み3200円で販売している。工場の大量生産には向かないが、少量の自家生産・自家現像なら可能という事だろう。昔、個人映像の作家達に「レトロ通販のカメラはバカ高い」などと批判もされていた同社だが、このフィルムの価格は決して高いとは言えないだろう。昔、近メ像で「大手メーカーが撤退したら、どっかの業者が参入して来る。中古のカメラの価格が高騰したら、新品のカメラの制作が再開される。」と予言していたが、フィルムについては当たったようだ。
  レトロ通販の8mmフィルムの販売ページ。
なお、映写機については、学研の「大人の科学」で、手回しの8mm映写機が発売されている。当時、「8mm撮影機も作るかもしれない。」というような情報もあったが、さすがにそれは無理だったようだ。
  学研の大人の科学のページ。


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