<2013.12.08 K.Kotani>オートマタとアニメーションの展示「ふたつの足跡」上映会


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2013年12月8日

オートマタとアニメーションの展示「ふたつの足跡」上映会




 12月7日、大阪・岸里のギャラリー「あしたの箱」において、オートマタとアニメーションの展示「ふたつの足跡」上映会が行われ、アニメーション作家の鋤柄真希子さんによる自作解説と、質疑応答などが行われました。


 同ギャラリーでは、7日から23日まで「オートマタとアニメーションの展示「ふたつの足跡」」が行われており、オートマタ作家 浅岡宣之さんのオートマタ(手作りの歯車等を使ったからくりアート)と、鋤柄さんの素材等の展示が行われています。


 スクリーン下には撮影に使用した素材を使ったマルチプレーン撮影台の見本がありました。台そのものは展示用に小さく作ったそうですが、素材は本物だそうです。写真ではよく見えませんが、黒紙に小さな点を開けた「星」がきれい。上映会は、作品を一本ずつ上映し、スライドでの説明と、現物の素材を使っての説明がありました。「やまなし」は透過性のある素材に後ろから光を当て、半透明の紙に写したものを正面から撮影し、さらにプロジェクターで別に撮影した素材をその上に投影して(斜めからの投影になるので、「台形補正」したそうです!)の映像作り。「合成じゃないの」と驚きの声を上げる。後ろからの光源は、電灯を手で持って少しずつ動かしながらコマ撮りし、ろうそくの明かり風の「ゆらぎ」を表現されたそうです。また、「カラスの涙」では、半紙に墨で描いたカラスを絵の周りを濡らして切り取り素材にしたそうです。他にも、チェコのサマースクールで作った「michi」の上映や、イタリアの子供映画祭のお話もあり、わずか1時間強だったが、中身の濃い上映会でした。
 この上映会は、15日(日)にも開催が予定されています。

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