<2014.3.10 K.Kotani>花開くコリア・アニメーション2014


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2014年3月10日

花開くコリア・アニメーション2014





 3月7日から14日まで、PLANET+1において「花開くコリア・アニメーション2014」が開催されています。このイベントの本体は2013年9月に開催された、今回で9回目となる韓国のインディ・アニフェスト2013で、大阪では選抜された短編23作品と長編2作品が上映されています。(名古屋、東京でも順次開催予定)
 この「花コリ」は日本では2009年より毎年開催されており、今回で6回目となります。
 作品は、年々質が上がっている、というようなお愛想は申しませんが、日本にないようなストレートな表現の作品が多く含まれていて、なかなか刺激的です。特に長編「パタパタ」は、日本では絶対企画が通らないような強烈な表現が魅力的で、今回観に来なかった方々は本当にお気の毒に思います。
 某SK新聞などは未だに「韓国のアニメは日本のパクリばかり」などと書いて居るようですが(それ、何十年前の話だ・・・)ちゃんと今の韓国のアニメを観てから書いていただきたい。
 プロの作家の作品も含む作品の選抜なので、日本のICAF等の学生作品・アマチュア作品と単純に比べるのはどうかとも思えますが、少なくとも「きちんと手間をかけて完成させてある」という点では韓国作品に分があるようです。


 今回、3月8日には、特別上映された「マリといた夏」のイ・ソンガン監督をゲストに招き、京都精華大の津堅信之准教授を司会としての「イ・ソンガン監督の時間」を開催、監督自身による動画・静止画を見せながらのプレゼンテーションと、質疑応答があり、はるばる関東からイ・ソンガン監督のファンの方が来阪されるという事もあり、おおいに盛り上がりました。


 また、同日、イ・ソンガン監督や韓国インディアニメ協会のチェ・ユジン事務局長を交えての親睦会も居酒屋で行われました。
 残念なのは、全般に観客が少ない事。「関西にはアニメーションを教えている大学が一杯あるのに、学生がほとんど来ないのはどういう事だ」と嘆いている来場者の方もいましたが、学生が来ないどころか先生も来ない、アニメーション学会の会員の皆さんも来ない、昔からのアニメーションサークルの面々も来ない、前に一緒に上映した制作団体の人もほとんど来ない、という状態でした。なんとかしないと、大阪上映がなくなっちゃうぞ。

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