2014.3.22 K.Kotani>
PEAS Petit Animation Show 3月
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月刊近メ像インターネット
2014年3月22日
PEAS Petit Animation Show 3月
3月21日、大阪市西区のART HOUSEにおいて、毎月恒例のPEAS Petit Animation Showの3月上映が行われました。
今回は、「今夜のPEASの上映会は実験的な作品が多数ラインナップ! ベルリン国際映画祭にノミネートされた作品など、いつも以上に個性的な作品が目白押しのプログラム! 」というふれこみで集められた作品集。就職のためこの3月限りで上京する東影ユウタ監督が来場し、卒業制作作品「Life in Life」について語られました。
上映後の雑談では、おなじ大阪芸大卒制の「団地妻みよこ」(岩上奈津子)に話がおよび、「学科の違うせいか、同じ学校なのに作っているのに全然気付かなかった」そうです。自作については、「最初主人公が動物に乗って旅に出るような話だったが、どうもうまくゆかず、結局、動物を亀のような動物にして、死んだ後甲羅の中に住むような話になった」との事で「その世界の人は全部そういう風に生活してるのか」「そうだ」、さらに「引っ越しする時はどうやって家を探すのか」という突っ込みには「そこまで考えていない」との事でした。
観客数が伸びずにテコ入れのため、チラシに過去作品の写真を入れたり、三ヶ月連続上映を改めたりなどの対策を打ち出されているPEAS animationですが、最大の問題は「観客から見て、主催者のやりたい事」がよく見えない事にあるとも思えます。この上映会のポイントは「短編アニメ」を「毎月品代わりで定期上映」し、「会場には制作者も来て話が出来る」点にあると思います。が、主催者がどういう意図で作品をセレクションし、どういう所を観客に観て欲しいのか、チラシを見てもホームページを見てもよく分かりません。
作家を平等に扱うために、特定の立場からのコメントは入れない、という事かもしれませんが、であれば、「この作品はこういう点を見て欲しい」というコメントを「スタッフAさん」の署名入りで入れる等の方法もあると思います。今月であれば、どれが「ベルリン国際映画祭ノミネート」作品なのかとかもどっかに書いて欲しいような気もします。
さて、「PEAS Petit Animation Show」は、4月より第三土曜に日程を変更。次回は2014年4月19日に開催の予定です。
「PEAS Petit Animation Show」のホームページ