<2014.8.01 K.Kotani>インターネットが8mm映写機を救う


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月刊近メ像インターネット


2014年8月01日

インターネットが8mm映写機を救う




 先日の8mmアニメ撮影の勉強会で「ベルトが切れて擱座」した、エルモST160の修理を試みました。

 10年以上(ひょっとしたら20年くらい前)に、8mm映写機の修理は当時すでにメーカーでも出来なくなっており、情報として、「Oリングが、ベルトの代用として使える筈」という事を聞いていました。たまたま以前務めていた会社の近所にOリングを扱っている代理店の営業所があったため、立ち寄って聞いてみた所、「個人には販売していない」が、「もしどうしても必要ならば、個人的に相談して下さい。」と、そこの所長さんに言われました。一本二本なら、なんとかしてくれるというような感じだったのですが、その後映写機のベルトは切れる事は無く、8mmでの上映がほとんど無くなった事もあり、お願いする事はありませんでした。

 さて、時に夢の21世紀、ついに映写機のベルトが切れました。

 切れたベルトを計ると、全長239mm、直径約3mmの断面が円のベルトです。


 ここで「Oリングを扱っている代理店」を探さずに、「Oリング 通販」でググる所が21世紀。早速「モノタロウ」というサイトがヒットしました。なお、この「モノタロウ」は法人専用サイトで、「IHC・モノタロウ」というサイトが個人向け通販サイトである事が判明。

 239mm÷3.14は直径76.11mmなので、そのくらいのサイズをさがすと直径75mmというサイズがあり、念のため一つ下の70mmと65mmのサイズのものを2本ずつ発注。(何しろ一本100円くらいの部品なので、気楽に買える。送料込み1300円くらいでした。)


 あっというまに商品は届きました。中を開けて実物を見ると、切れた元のベルトとほぼ同じくらいの太さ・大きさでなにやら良い感じ。


 早速75mmのベルトをはめて回してみると、「動いた」! なにやらあまりにもあっさり直ったので、拍子抜け。しかし、逆転にしてみると、張りがゆるいのか、外れてしまいました。とすると、元のベルトは「伸びて」いたのか? 70mmのベルトにすると、正逆転ともスムースに動きます。
 
さて、実は、もう一台「擱座」していた映写機があり、昔にレギュラー8上映用に買った「KRISPER」という怪しげなサイレント兼用機です。

 
 
これもベルトが大分前に切れていたまま放置していたものですが、ついでにOリングのベルトをつけてみます。まず、70mmのベルトをつけてみるとユルユル。モーターを回してみると一応各部回りますが、あまりにもナニなので、65mmに付け替えると、これは調子良く動きます。

かくて、8mm映写機2台復活! 近メ協に再びレギュラー8の映写能力が復活! しかも、結果として、2台とも予備のベルト付きになった次第です。
 

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