2014.9.01 K.Kotani>
広島フェス2014
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2014年9月01日
広島フェス2014
8月21日から25日まで、広島市アステールプラザにおいて開催されていた、第15回広島国際アニメーションフェスティバルが、25日無事閉幕しました。
今年はコンペ予選を通った日本作品が一本も無く、全般に日本作品の上映が少なかった事から「なんで日本でやるのに日本作品が少ないんだ」と批判する向きもあった様ですが、何、その分海外作品が多く観れると思えばあまり気にする事でもないでしょう。海外のコンペでは日本作品も結構入選していると聞きますし。
さて、今回も大ホール・中ホール・小ホールのメイン3上映会場+フレーム・イン、ネクサス・ポイント、学生コーナーの上映スペースと、特別展、製作体験コーナーなどの企画もので会場・アステールプラザは埋め尽くされ、来場した多数の観客は「満漢全席」状態で右往左往という状態は相変わらず。ベテランの観客は「アニメばかり観ていると頭がおかしくなる」とばかり、適当に会場を抜けて市内観光などを楽しむなどの余裕も見られました。
今回の特集は「ハンガリー」、展示コーナーでのハンガリー特別展や、小ホールでの伝説の油絵長編アニメ「英雄時代」を始めとする数々の特集など。ただ、ブレッティンでは「ハンガリー特集1」とか「ハンガリー特集2」とかしか記載されておらず、どんな中身かは当日公式パンフを買って読むまで判りませんでした。(「PR作品ばっかり」という回もあったようですが、私の観た回は結構面白い作品が多くありました。)
さて、自主制作アニメ、という事になると、「フレーム・イン」は必見なのですが、ネクサス・ポイントと学生コーナーが独立して以来、やや閑散とした印象は否めないとはいえ、今年も各地の作家が作品を携えて参加、上映・トークを繰り広げていました。
もう一つ、「セミプロ」を対象とした「ネクサス・ポイント」は今年はなんというか、参加者が非常に少なく、24日などは、「韓国インディーズアニメ」だけ、という状態でした。ただ、この「韓国インディーズアニメ」のコーナーは観客も多数集まって盛り上がっていましたが、なにやら事前にある程度告知して参加者を集めておく、などという一工夫など必要かと感じました。
中ホールで行われた、パラパラアニメの表彰式。原則会場内は撮影禁止との事ですが、この表彰式だけは「撮影OK」との事でした。
大会の華、「コンペ」は日を追うに従って観客が増え、「ここが最後尾」というプラカードを持ったスタッフが入場待ちの列を整理する、という風景もおなじみ。(写真は全部入場待ちの観客。プラカードは右奥に小さく見えているのがそれ。)
最終日まで参加された方々はフェスを心行くまで満喫されたとの事です。このフェスィバル、なんとか末永く続けていただきたいものです。
広島フェスの公式ページ