2014.11.30 K.Kotani>
京都メディアアート週間2014
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月刊近メ像インターネット
2014年11月30日
京都メディアアート週間2014
11月28日から30日まで、京都立誠シネマプロジェクトにおいて、「京都メディアアート週間2014」が開催されました。京都メディアアート週間2014とは、オーバーハウゼン国際短編映画祭からの招待作品上映と、ICAF2014からの選抜作品上映、インターリンク=学生映像作品展の代表作品上映からなる、若手・学生作家の短編映像三種盛り上映イベントです。
オーバーハウゼン国際短編映画祭はドイツの短編映画祭で、今年は2014年のコンペ入賞作品と、過去15年間のミュージック・ビデオの傑作選。傑作選はさすがにすばらしく、クォリティの高い作品ばかりでした。
ICAFはアニメーション学科を持つ大学からの作品上映で、当然すべてがアニメーション。今年は各校推薦プログラムと、実行委員会セレクションの上映でした。
インターリンク=学生映像作品展は、実写などの映像を含む作品上映で、今年は選抜した代表作品上映となりました。
30日にはICAF上映の前に実行委員の伊奈さんと細川さんのミニ・トークがあり、最後の質疑コーナーで発言を求められ、最近の学生作品について「環境と機材が良すぎて製作意欲が追いついていないようだ」というような話をしたら、現場で教えている方もやはりそれで困っているらしく、なかなかとことんまで表現を深めていくべくチャレンジする学生さんはおられないようです。しかしまあ、「アニメーション学科」も大学の学科であれば、「大卒」という資格を得るべく入学された学生の皆さんが、昔「運動」としてアニメーション制作に携わっていた学生の方々と同じであるわけではなく、仕方がないのかな、とも思いました。
とはいえ、会場は「空席」が多く、実験個人映像の上映会は昔から人が来ないとはいえ、「無料」であるにもかかわらず、多くの学生の皆さんが上映にも来ない、というのは少々寂しい感じもありました。