2016.04.03 K.Kotani>
花開くコリア・アニメーション2016 開幕
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2016年4月3日
花開くコリア・アニメーション2016 開幕
4月1日、プラネット+1において、「花開くコリア・アニメーション2016」が開幕しました。会場には、名物事務局長のチェ・ユジンさんも来場。
初日は、短編1「色彩の中の秘密」短編2「あなたは遠くに」の2プロと、長編「そぱの花、運のいい日、そして春春」が上映されました。会場には長編の監督のアン・ジェフン監督も来場、舞台挨拶をされました。
さらに午後6時からは、会場を駐大阪韓国文化院・ヌリホールに移して、スペシャルトーク「アン・ジェフン監督 過去作品上映とトーク」が津堅信之氏の司会で行われました。初期短編「ヒッチコックのある一日」と、アン・ジェフン監督の「鉛筆で瞑想」スタジオで撮影されたメーキングビデオを上映。アン・ジェフン監督は、「若い人は、絵を見て絵を描くのではなく、現実のものを見て絵を描くべきだ」と語り、ビデオのなかでは「パソコンの画面は見ない。時間がすぐに過ぎてしまうから」と語り、電動鉛筆削り機で鉛筆を削りながら、「この削る音がいいです」とニコニコされていました。質疑応答などもあり、最後は監督持参のスタッフ手作りキャンドルをめぐっての「ジャンケン大会」で終わりました。
長編「そぱの花、運のいい日、そして春春」は、1920-30年代の韓国の短編小説をアニメーション化したオムニバス長編。当時の韓国の自然や町並みと、そこで暮らす庶民の姿が細やかに表現された作品です。日本にはないタイプの長編アニメーションで、韓国のアニメーションも独自のアプローチでアニメーションの表現の領域を広げつつあると思いました。
最後は、会場近辺の居酒屋に会場を移して毎年恒例の懇親会。全員で大いに盛り上がりました。
この「花開くコリア・アニメーション2016」の大阪上映は8日まで。その後は、東京・名古屋でも順次開催されます。
花コリのホームページ