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NEW BOOKS「もう一つの「バルス」 宮崎駿と「天空の城ラピュタ」の時代」
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月刊近メ像インターネット
2016年11月6日
NEW BOOKS「もう一つの「バルス」 宮崎駿と「天空の城ラピュタ」の時代」
「もう一つの「バルス」 宮崎駿と「天空の城ラピュタ」の時代」講談社 税別1000円 木原浩勝著。
スタジオジブリ第一作「天空の城ラピュタ」に制作進行として関わった木原浩勝氏によるノンフィクション。今年(2016年)は、「天空の城ラピュタ」公開30周年になるとの事。宮崎監督は既に長編制作からの引退を表明、当時のスタッフで故人となられた方もおられるが、この本の中では、設立間もないスタジオジブリのスタジオ内の熱気と当時の状況が木原氏の立場から生き生きと語られる。「映画を創る話」は映画自身より面白い、という話もあるが、とにかく面白い。また、徳間書店ではなく講談社から出た事により、「鈴木プロデューサーのチェックを経ない初めてのジブリ本」と評価する向きもある。おすすめ。