<2017.05.24 K.Kotani>「田中ヨシハル」氏、作品発掘


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2017年5月24日

「田中ヨシハル」氏、作品発掘





 1960〜70年代に、姫路で、小型映画界で活躍されていたアニメーション作家、田中ヨシハル氏の作品が最近発掘され、2016年11月には姫路ビデオ協会主催で行われていた第16回姫路ビデオ映像芸術祭で、「田中ヨシハル アニメ特集」が組まれ、4本の作品が上映されたとの事です。(写真は同会のブログより)
 画像で見る限り、ビデオ時代に移行してからも、田中氏は作品の制作は継続されていたと思われます。(ジス・イズ・ジャパンは8mmよりの簡易テレシネ)
 田中氏については、1970年代に刊行されていた「アニメと特撮」という技法書に「恋人の森」という作品がアマチュア作品の秀作として紹介されていた事から、名前のみ知る方もあるかと思われます。「恋人の森」については、当時の8mm 映画専門誌「小型映画」誌の目次によると、1966年の制作と推定されます。また、同作品については、70年代に、阪神百貨店のカメラ売り場・8mm関連コーナーの中にあった「アニメ用品コーナー」で、おそらくシネコピーと思われる、同作品の8mmフィルムが商品として販売されていたのを記憶しています。
 また、「小型映画」誌の目次に依ると、1970年頃から1977年1月にかけて、アニメ制作コーナーの連載を持たれており、他にも特集記事などでも名前の出てくる号があり、当時、アマチュアアニメ界では相当の位置にあった方と思われます。
 情報をいただいた姫路シネマクラブの竹中氏によると、田中氏はすでに故人となられ、8mm作品の大半は処分されてしまっている様子ですが、「恋人の森」については、市販されていた作品がどこかに残っている可能性もあり、発掘できた折には、特集上映も検討されている、との事でした。
 

近メ協のページに
もどる
近メ像のページ
もどる
アニメのページにもどる
ホームページにもどる