<2017.05.28 K.Kotani>Animation Runs!  Vol.21 「トーチカ特集」


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2017年05月28日

Animation Runs!  Vol.21 「トーチカ特集」





 5月26日から27日にかけて、姫路市のブックカフェギャラリーQuiet Holidayにおいて、Animation Runs!  Vol.21 「トーチカ特集」が開催されました。
 アニメーション作家、ナガタタケシさんとモンノカヅエさんによるユニット「トーチカ」、NHKなどでの活躍もされていますが、今回は初期の作品から最新作まで、十数本の作品が上映されました。



 上映に際しては、現在オランダに留学中のトーチカのお二人が、オランダの各地を自転車で移動しながら撮影した解説映像が各作品の頭につき、(しかし、二日間だけの上映会に、こんなに手間と時間をかけて大丈夫かと心配になる位だ。観る方としては大変ありがたいが・・・)、上映後には恒例のスカイプによる作家トークもありました。(当然、地球の裏側から生中継。アマチュアがこんな事が出来るようになるとは、大変な時代だ。)光るものを長時間露光中に動かして作画する「PIKAPIKA」という手法で一躍注目されたトーチカですが、初期の作品には絵画的な手法のものもありました。
 「PIKAPIKA」については、1980年代にグループ金太郎というサークルが花火を振り回してZC1000でバルブ撮影するという手法で似た作品を制作していましたが、トーチカのナガタ氏によると、京都芸術短期大学(現・京都造形芸術大学)在学中に、講師の伊藤高志氏の「THUNDER」(1982)を観る機会があり、「作り方も全部教えていただいた」との事でした。そして、フィルムと違って、デジタルの場合は撮影した画をすぐに見ながら次の画が作れる、という有利さがある、との事でした。
 また、「PIKAPIKA」を始めるに際しては、SNSで「こんな事をやる」という呼びかけをしたところ、「それは面白そうだ」と、参加するアーチストがあちらこちらで集まり、盛り上がって制作が進んだ、との事でした。(昔、金太郎のみなさんも上映会の時に「面白いからやりませんか」と、観客の皆さんに直接呼びかけていたけども、結局、当時は人は集まらなかったようでした。)デジタル・インターネットの時代のこういうものの広がりは「あっ」という間でございますね。
 トークも無事終わり、26日7時半の回のアンコール上映は「TRACK」でした。
 あっ、あの「犬」を歩かせた人について聞くのを忘れた・・・・

 「Animation Runs! 」の次回は、 6月23日(金)〜24日(土)に、「タマグラ特集」が予定されています。



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