2018.07.21 K.Kotani>
Animation Runs! Vol.35・「コヤマエイジ監督特集」
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2018年7月21日
Animation Runs! Vol.35・「コヤマエイジ監督特集」
7月20日、ブックカフェギャラリーQuiet Holidayにおいて、Animation Runs! Vol.35・「コヤマエイジ監督特集」が開催されました。
コヤマエイジ監督は、遠く1978年の実践アニメ塾を受講され、以来8mmフィルムでアニメーション作品を多く製作、実験的で大胆な作風で当時より熱心なファンもあり(当時のプレイガイドジャーナルに「ガンバレ コヤマエイジ!」という趣旨の投稿もありました。)また音声も自分で製作され、「AZAMI」等のノイジーでとんがった音は、当時の東京での上映会のアンケートに「映写係は、音声の故障に気付かなかったのか」という怒りの声が載っていたのを記憶しています。当時のアニメ塾は、8mmフィルムと映写機を担いで各地で上映会を行っており、大阪・京都・東京・広島・長浜などを転々と回っていました。当時映写機を回しながら、「何かよくわからんが、すごい」と感じていたのを記憶しています。
その後アニメ塾の活動が衰えるとコヤマさんともあまりお会いする事もなくなりましたが、相原信洋さん(実践アニメ塾講師)が京都造形芸術大学(当時短大)の講師として赴任され、大学授業のエクステンションを始められるとそれに参加されたそうで、当時パソコンでの製作を始められた頃にソフトの話などをしたのを覚えています。
2010年代以降は神戸アートヴィレッジセンターでの共同展やPeasAnimationの上映会への作品出品等でちょくちょくお会いするようになり、昔とあまり変わらぬにこにことした風貌ながら、一段と凄みを増した作風と独特のトークがいいなあ、と感じていました。
今回は2012年代以降の作品を中心に、「AZAMI」等の初期作品含めて22作品を一挙上映。上映時間の関係で拝見できたのは半分強でしたが、純度・深度を増す作風と現代アート各ジャンルとのコラボを含めた作家活動は圧倒的でした。
「Animation Runs! 」の次回は、 2018年8月10日(金)に「MATSUMO監督特集」が予定されています。乞うご期待。