<2018.11.23 K.Kotani>関西の見者たち:ヴォワイアン・シネマテークの痕跡


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2018年11月23日

関西の見者たち:ヴォワイアン・シネマテークの痕跡





 11月10日から11日にかけて、国立国際美術館(大阪市北区中之島)において、第16回中之島映像劇場「関西の見者たち:ヴォワイアン・シネマテークの痕跡」が上映されました。
 ヴォワイアン・シネマテークは、かって1980年代から90年代にかけて、京都を中心に活動していた個人実験映画作家集団で、作家としての製作・上映発表活動のみならず、各地の実験映画作家の作品上映会を盛んに開催されていました。京都・自然堂での実験映画上映には度々参加させていただき、「なるほど、映像表現とはこういうものなのか」と、大変勉強になりました。
 同集団には、かってアニメ塾に参加されていたアニメーション作家・山元るりこ氏も参加されており、当時はご縁で度々の飲み会にも参加させていただき、「なるほど、作家の飲み会とはこういうものなのか」と、大変勉強になりました。
 10日には年代順に分けた実験映画作品上映2プログラムがあり、また今井祝雄氏による現代アートと実験映画に関する講演も行われました。会場にはかってのヴォワイアンのメンバーも数名参加されており、「「痕跡」にしては、ずいぶん具象化されておられますね。」と声をおかけすると、にこにことされておられました。
 「ヴォワイアン」のグループとしての活動は現在はなくなりましたが、メンバー個々は作家活動・上映活動などを続けられており、ヴォワイアン・シネマテークが、現在の映像状況につながる運動として、再評価された事を大変うれしく思います。

   
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