<2019.2.16 K.Kotani>国産アニメ誕生102年 パイオニアの一人、北山清太郎関連の資料ミニ展示・トークイベントと関連作品上映


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2019年2月16日

国産アニメ誕生102年 パイオニアの一人、北山清太郎関連の資料ミニ展示・トークイベントと関連作品上映





 2月10日午後1時、京都おもちゃ映画ミュージアムにおいて1月5日よりこの日まで開催されている「国産アニメ誕生102年 パイオニアの一人、北山清太郎関連の資料ミニ展示」の関連イベントとして、「トークイベントと関連作品上映」が行われました。ゲストは北山清太郎氏の孫にあたる安田彪(たけし)さん、漫画研究家で北山清太郎氏についての研究を進められている新美ぬゑさん、司会兼任で注目の若手研究家谷廣和哉さんの三氏。当時の検閲資料等からの北山作品の検証や、当時の雑誌記事などからの作家・プロデューサーとしての北山清太郎氏の実像に迫る内容でした。展示も、安田彪さんの私家版「北山清太郎伝」や、親交のあった映画監督衣笠貞之助氏の雑誌記事等すごい。(この雑誌記事には、夜間光量不足で秒1コマでしかカメラが回せずことが判明、やむをえず役者が「秒1コマ」のペースになるように演技して撮影した所、世にも珍妙な動きになった、という記述があった。これ、ピクシレーションだよね。)
 また、一般参加者の顔ぶれが凄すぎて、学会研究会がかすむような鋭い質疑応答が交わされていました。どうも北山清太郎は、作品をこつこつ作っていく作家タイプの人ではなく、現場において次々と新アイデアを出したり、いろいろな方面の人とつながりを持って物事を進めていくプロデューサータイプの人だったようです。
 イベント終了後の懇親会でもあちこちに輪が出来て、色々な議論が活発にかわされていました。
 なお、安田彪さんの私家版「北山清太郎伝」については、改訂・憎補が現在にいたるまで続けられているが、最新版については、資金面から発行が出来ないでいるそうです。これについては、「ジブリの資金援助制度が使えるんじゃないか」という意見もでており、今後の展開が注目されます。

   
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