2019.5.26 K.Kotani>
相原信洋映像個展 前編
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月刊近メ像インターネット
2019年5月26日
相原信洋映像個展 前編
5月25日から26日にかけ、京都五条のルーメン・ギャラリーにて、「相原信洋映像個展 前編」が開催されました。
2011年に逝去された相原信洋氏が残された膨大な作品群は、教鞭を取られていた京都造形芸術大学や、日本各地にあった相原さんの個人的なアトリエなどに分散して残っていましたが、この度全作品のデジタル化が完成、個人の命日に近いこの日に、前半(1969〜1980)の作品が上映されました。
一部作品については、フィルムによるニュープリント上映も行われました。
古い作品については、経年変化による音質の悪化や、フィルム自体に雨が降っていたりはしていましたが、概ねクリアーな画質での上映になりました。やや気になったのが、「フィルムに写っている画像全部」をデジタル化したためと思うのですが、画面の上端に「タップ」の真ん中のピンの下半分が写り込んでいたり、ナングレアガラスの端がたまに写っていたりした部分がありました。あそこはフィルム上映の際にはマスクがかかって上映されない部分かと思いますので、資料として残す用とは別に、上映鑑賞用には、周辺はしかるべくカットした版が良いのではないかと思いました。
会場で配布されたパンフレットには、相原さん高弟の一人である黒坂圭太氏が文章を寄せられ、70年代より晩年に至るまで、若い制作者達に向かって、熱い言葉でアニメーションについて表現について語り続けておられた氏を思い出させる内容でした。