<2019.12.15 K.Kotani>SUKIMAKI ANIMATION「深海の虹」展


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2019年12月15日

SUKIMAKI ANIMATION「深海の虹」展





 12月1日から8日まで、こどもの本専門店 きんだあらんどにおいて、SUKIMAKI ANIMATION「深海の虹」展が開催されました。
 今回の展示は鋤柄真希子さんの5年越しの新作「深海の虹」完成にちなんで開催されたもので、作品の素材や再現された撮影台などが所狭しと展示されており、監督の鋤柄さん自ら、「これは、こういう風に作って、こう撮影したんです。」とか、「これは途中まで作ってどうもしっくり来ないので、やり直しました。」などのエピソードを披露。脚本・撮影を担当された松村さん(ダンナさん)も同席されて、会場の記録撮影などもしながらお話いただきました。
 この作品の特徴は、今ではたいがいパソコン処理をするような所まで手描きで作り込み、蛍光塗料を使ってプラックライトを当てて発光させたり、手作りのマルチプレーン撮影台を使って、紙に針で穴を開けて描いた絵に後ろから光を当てて透かして撮影したり、まったく大変な手間のかかった制作です。京都での上映時に海外の方が「こんなに技法を全面的に公開する作家も珍しい」と驚いておられましたが、教えてもらった所で、普通の人には簡単には真似の出来ない作業であり、「やる前に、これは大変だとあきらめさせる作戦?!」(別名ノルシュテイン戦法?!)かも。
1・7・8日には上映会があり、各回とも結構な参加者があったとの事。また、7日には、「蛍光塗料を使って光る絵を作る」ワークショップがあり、こちらも盛況だったそうです。
 「きんだあらんど」では、期間終了後も一部の展示品が見られたり、鋤柄さんの手作りのアクセサリー・本やDVDの販売も行われているとの事です。  

 今後は、 2020年1月25日(土)に、「Animation Runs! 」での特集上映が予定されています。

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