2020.2.23 K.Kotani>
日本アニメーション学会西日本支部 第51回研究会「岡部望講演」
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月刊近メ像インターネット
2020年2月23日
日本アニメーション学会西日本支部 第51回研究会「岡部望講演」
2月22日(土)、大阪デザイナー専門学校において、「日本アニメーション学会西日本支部 第51回研究会「岡部望講演」」が開催されました。現役50年の経歴を誇る超ペテランアニメーター、岡部望氏により、フィルム時代に開発・制作された数々の技法・作品の紹介や、貴重な当時のセル、各種映画フィルムを見せながらの説明、映画の画面サイズ・アスペクト比の紹介など、アナログ時代独自の表現手段の解説がなされました。
興味深いのは、初期のアニメセルの三穴タップに二種類があった事。片方がどうも以前、美術館で展示されていたロシアの三穴タップのようなので、岡部さんに尋ねてみた所、「それは関西エイキ(映機?))のタップ。当時は会社毎に規格が乱立していて、最終的に話し合いで今のタップにする事になった。」との事でした。(ちなみに、現行の三穴タップは、当時は「ディズニータップ」と呼ばれていたそうです。試しに現行のタップにセルをはめてみた所、同じサイズのように見れる、中心の丸いピンも微妙にサイズが違っていて、穴をピンが通りませんでした。)