2020.4.9 K.Kotani>
アニメーション研究家 渡辺泰さん 逝去
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月刊近メ像インターネット
2020年4月9日
アニメーション研究家 渡辺泰さん 逝去
アニメーション研究家の渡辺泰さんが3月27日に亡くなられました。ご遺族より、香奠・供花・供物等はご辞退との意向が伝えられています。
ネット上には氏の逝去を悼む声があふれています。名著「日本アニメーション映画史」は多くのアニメーション研究家の指針となり、最近では共著で「にっぽんアニメ創生記」が刊行されたばかりでした。
氏は後進の育成にも熱心に取り組まれ、プラネットでのアニメーション映画史の連続講演や、日本アニメーション学会西日本支部での発表なども最近まで続けられて来られました。
最近は高齢のため体調があまり思わしくない、との事で、アニメ学会の活動などからも身を引かれていましたが、思わぬ訃報を聞いて驚愕しています。
渡辺先生には、万博公園の国際児童文学館での子どもアニメワークショップのご紹介をいただいたり、度々資料等も送っていただいたりして、大変お世話になっておりました。特に「印刷版近メ像」の継続発行を高く評価いただき、「アニメーター低賃金問題を考える」の記事をコピーして知り合いに送っていただいたりした事もございました。大分以前だが、「今度、「近メ像」を「製本」しようと思てんねん」とニコニコと言葉をいただいた事もありました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
(写真は、2018年6月30日の学会研究会後の懇親会にて。渡辺さん右は池田宏氏)