2020.8.20 K.Kotani>
広島国際アニメフェス 終る
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月刊近メ像インターネット
2020年8月20日
広島国際アニメフェス 終る
1月に、次回より総合文化芸術祭の一部としての開催が検討されていると報道されていた広島国際アニメフェスだが、8月15日に、従来の形での開催は無い、という事が明らかになった。詳細はこれから検討、との事らしいが、長編・短編のコンペは行われる様子。しかしながら、従来のようなASIFAとの関係は解消、35年間に渡ってフェスを支えて来た木下小夜子フェスティバルディレクターも退任される、という事だ。つまりは35年間に渡ってコツコツ積み上げて来たノウハウ、練達のスタッフ達、世界の作家・関係者達から、小さくても手作り感のあるフェスティバル、と評価されてきた広島独特の雰囲気、地元のラッピー友の会の皆さんや、全国からあたかも「聖地巡礼」のごとく広島集まって来た濃いファンの想い、などがこの夏できれいさっぱり無くなる。
既に今回はコンペの結果発表と、幾つかの新作プログラムのタイトル発表のみで、オンライン上映も無し、という事が明らかになっている。
従来の参加者の方々からは、ネット上などに、「残念」「驚き」の声が次々と発表されているが、この決定がひっくり返る事はないようだ。
よりによって終戦記念日に発表せんでもいいのに、とも思ったが、しかし何もかも全て終ってしまったわけではない。「汝ラ濃イメノアニメーションファンノ、アニメーションニ対スル真摯ナル情熱ニ信倚シ、モッテ明日ノアニメーションの未来ヲ開カン事ヲ欲ス。」という事にしておきましょう。