2020.8.24 K.Kotani>
VIDEO PARTY 2020 オンライン上映
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月刊近メ像インターネット
2020年8月24日
VIDEO PARTY 2020 オンライン上映
8月21日から23日まで、今年のVIDEO PARTYが開催されました。今年はコロナ禍の中、オンライン上映。基本的に、会場での上映と同じく、1回こっきりのYouTubeによる生配信、のはずだったのですが・・・
生中継での挨拶の後、最初のプログラムの映像の上映が始まったのですが、しばらくスムーズに写った後、突如カクカクとした動きになり、映像が止まりました。一旦映像を止めた後、フルスクリーンでの再生が出来ない設定にして再開、なんとか1プロ目は終りました。
どうも、配信元で生で映像データを送りつつ、ある程度の数の観客が一斉に見始めるとスムースに行かないようです。「テストでは上手く行った」そうですが・・・。2プロ目からは、全プログラムを先にYouTubeに上げておき、上映開始時間に一斉に公開、終了後に非公開に切り替えるという方式になりました。(それでもフルスクリーンは駄目らしく、出来ないような設定での上映となりました。)最初のプログラムは、最終日に再上映となりました。
今回は参加本数50本。また、各プログラム終了後には、恒例の参加作家のトークがZOOMにより行われました。各プログラム共、30〜40人程度の観客があった様子で、実会場の上映よりも観客数は多かったと思われます。
分類的には、例年よりもアニメーションの作品数は少なかった感じです。質の点では、相変わらずアンデパンダンなのにもかかわらず、しっかり作られた作品がほとんど、という事が続いています。
今年のVP2020、オンライン上映の試金石として、よりスムースな上映への多くの教訓が得られた、という点では評価されます。ただ、他の観客の反応が見えない、実会場での上映時の一期一会の緊張感がない、という点はいかんともしがたく、オンライン上映の限界も感じました。
また、上映後に街に繰り出しての飲み会がない、というのは、全世界的な状況の結果とはいえ、まことに残念。酒を飲みたい、というよりも、ああいう場所で繰り出される情け容赦のないきつーいトークと、思わぬ真実との出会い、というのは、お行儀の良い上映会場内には無いものです。
まだまだ先のようですが、できるだけ早期のコロナ終息を期待したいものです。
VP2020の公式ページ。