<2021.01.14 K.Kotani>Animation Runs! Vol.59 公募作品上映 2020-2021冬コレクション


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2021年1月14日

Animation Runs! Vol.59 公募作品上映 2020-2021冬コレクション



 2020年12月25日から28日まで、Animation Runs! Vol.59「公募作品上映 2020-2021冬コレクション」が、Animation Runs! としては初めてオンラインで開催されました。
 主催者によると、毎年、監督の来場が多くて、結果として「密」になりかねない、と言う事もオンライン化に踏み切ったきっかけのひとつ、という事でしたが、オンラインで距離無関係で参加できるという事で、舞台挨拶などはほぼ全員の監督が参加されていました。
 上映作品は全部で19本、約30分のプログラムでABCDの4つに分けて組まれ、会期中は全部のプログラムがいつでもYouTubeで観る事ができました。各作品には各監督による動画コメントや、テキストの自動読み上げによるコメントが付けられ、上映会における「上映後の来場監督による一言」でした。
 作品名と監督は「アノナツココナツ」多田文彦「Anime-create」岡澤侑希「坂の街・尾道」葭原武蔵「闘え!!ハクマイダーフォー」岸本真季「おなかすいた」橋本誠史「空を見上げて、ひとつになろう」ヤマダ・ユーコ「MELVAS」比留間未桜「LFL」Yuiho Umeoka「にぼし陰陽師 牛鬼の巻」桜井瑛二「おっさんXの妄想遊戯」はりんこ堂「たらら」滝澤弘志「と中経か中と半ぱ」ないとう日和「iRon」相馬あかり「Strings 1」藤嶋花衣「がっしょう」三ツ星レストランの残飯「SAYONARA2020」MATSUMO「雪女だ!」にしきの松「memo anime」にわあやの「蜘蛛の糸」K.Kotani。
 26日には、各プログラム毎の監督による舞台挨拶が、各プログラム約1時間ずつZoomを使って行われ、一般にはYouTubeで配信されました。これは、ほぼ「生放送」と同じ感覚で、「その時間にその場所にいないと観れない」という臨場感のあるものでした。また、監督間のやりとりなどもあって、「上映後の打ち上げ」的な感じもありました。
 また、「アニラジ ランズ!」として、各監督約15分位(全員ではない)の音声のみのトークが期間中配信され、「ラジオ番組」的な中の濃い創作の秘密に迫る話題で盛り上がっていました。
 2020年はコロナ禍の為、多くのイベントが中止になったり、オンライン無観客での開催を余儀なくされましたが、年末最後を飾るこの上映会、上映以外のプラスアルファの部分では今年もっとも充実したイベントだったのではないでしょうか。
 主催者によると、視聴者は延べ約300人、各コンテンツの総再生回数1400回以上と、実会場での普段の入場者と比較すると圧倒的な観客が集まったようです。
 とはいえ、オンラインでは致し方ないとは言え、上映会が終わって、実体のあるものが何も手元に残っていない、というのはやはりさみしい部分もありました。
 なお、今後ですが、しばらく実会場での上映はお休みになる、という事で、コロナ禍が収まった後の再開が待たれます。

 

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