<2021.03.19 K.Kotani>大塚康生氏逝去


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2021年3月19日

大塚康生氏逝去

 新聞等によりますと、この3月15日、日本を代表する名アニメーターの一人、大塚康生氏が89歳で亡くなられたとの事です。
 大塚氏は、東映動画(現・東映アニメーション)の創建期より参加、厚生省麻薬Gメン出身という異色の経歴の持ち主でした。東映動画の初期から数々の名作長編の製作に参加、歴史に残る名作「太陽の王子 ホルスの大冒険」(高畑勳監督)では作画監督を務められました。東映動画退社後も「ルパン三世」や「未来少年コナン」などの数々のテレビ・劇場作品の製作にかかわり、多くの名作を残されました。
 氏の作り出す動きは「大塚アクション」と呼ばれ、同じ東映動画出身の森康二氏の微妙で情感に訴えるアニメートに対して、ダイナミックで力感あふれる動きが魅力的でした。
 また、少年期より「絵ばかり描いていた」というエピソードもあり、戦時中は日本軍戦闘機、戦後すぐは進駐軍車両、また、蒸気機関車など、機械系のものを好んで描かれていたようです。(このあたり、故・フレドリック・バック氏が、若い頃、大西洋を渡る時に便乗したトロール船の上でまで(酔わなかったのか?)絵を描いていた、という話に通じるものを感じます。アニメーターに限らず、絵を描く職業を目指すもの、かくあるべしという事かと存じます。)
 晩年は後進の育成に努められ、アニメ関係の著書・指導書なども出されていました。多くの若手の目標ともなられていたかと思います。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 

 

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