<2021.09.21 K.Kotani>30th CGアニメコンテスト入選作品発表


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2021年9月21日

30th CGアニメコンテスト入選作品発表



 9月3日より1作品ずつ発表されていた、「30th CGアニメコンテスト」の入選作品ですが、発表最終日、9月17日午後9時に、最優秀作品「高野交差点」(「こうや」でなく、「たかの」と読みます。京都市左京区近辺の方には、おなじみの場所と思う)(伊藤瑞希作)が発表されました。同作品は、審査委員のコメントによると、「コンテスト始まって以来、初めての全審査委員「満点」をつけた作品との事で、かつ、何かの事情で、「今回は17日の夜九時から18日の夜九時までしか公開できない」という事で、「期間限定でそういう作品が公開される」という情報が拡散され(私も拡散した一人ですが)、結果的に多くの方が作品を鑑賞されたようです。鑑賞された方の多くが好意的な感想をネット上に残され、「CGアニメとは思えない質感」という評価もありました。
 元々、CGアニメコンテスト自体は、従来から、いわゆるフルCGでなくても、コンピュータを使ったアニメーションには広く門戸を開いていたコンテストでした。(「外伝」部門ではありますが、私の「面喰い」や「紙の風景 大宴会」も応募を受け付けていただいています) 近年、ほとんどの人がアニメーション製作にコンピュータを使うようになってからは、その他の一般のコンテストとの差がほとんどない時期もありました。(最近は、要項に備考として、「画像の主要な部分をPC上で作成している必要があります」等の項目が記載されています。) 紙に手描きした絵をスキャンしたものはノー、ペンタブでパソコンの画面上で作画したものはOK、という事ですね。ちなみに準優秀作の「アノナツココナツ」も3DフルCGではなく、パソコン上での手描き作画作品です。
 さてこの「高野交差点」、バス亭でバスを待つ若い男性、校内マラソン大会参加中の女の子、自転車に乗り始めたばかりの小さな男の子が、一瞬交差点で遭遇し、ほんの小さなかかわりを持って別れて行く、という、「全審査員満点・期間限定公開」という触れ込みに惹かれて、それはどんな大作か、と意気込んで観た方には「肩すかし」のような小品ですが、あの近辺の空気感と、登場人物のそれぞれの背景などが良く伝わる作品でした。
 なお、全作品の審査結果の詳細は こちらまで。



 

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