<2022.2.16 K.Kotani>日本アニメーション学会西日本支部第53回研究会


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2022年2月16日

日本アニメーション学会西日本支部第53回研究会



 2022年2月12日午後2時から、オンライン開催で日本アニメーション学会西日本支部第53回研究会が開催されました。
 内容は第一部 卒業論文発表会:アニメーション教育の多様性を探るとして、
田中柊人(甲南大学)「ライトノベル『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の作品分析」
高橋大空(甲南大学)「ガンダムシリーズプラモデルの商品展開(仮)」
土井星七(同志社大学)「アニメ表現から見る『鬼滅の刃』のキャラクター−栗花落カナヲに着目して−」
大田菜月(同志社大学)「新海誠作品における風景描写の特徴−宮崎駿作品と比較して−」
谷廣和哉(関西大学)「越境する動画−アニメーションにおける「第四の壁」の破壊表現−」
の5件が発表されました。いずれもユニークな視点からの研究で、我が国のアニメーションの多様化が進んでいる事がうかがわれます。

 また、第二部として、博論発表会:一藤浩隆(広島大学大学院)「商業アニメーション研究において製造業的視点を導入する意義」が発表され、アニメーションの制作現場の工程改善に工業的見方を導入するという視点から、現在の製作現場の分析や改善の方向性の提案などがなされました。
 いずれの発表にも活発な質問・助言等が参加者から出、盛り上がった発表会ではありましたが、時間的な制約もあり、「盛り上がった所ではい次」は残念。リアル会場の会合であれば、散会後喫茶店などに移動して、論議の続き等もなされるところなのでしょうが、コロナ禍のうらめしい研究会でした。

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