<2023.06.03 K.Kotani>PEAS motch! 試用レポート
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月刊近メ像インターネット
2023年06月03日
PEAS motch! 試用レポート
PEAS Webアニメコンテスト神戸のページで紹介されていた無料アニメソフト「PEAS motch!」を使ってみました。
基本的には、画面に何か描いて「動かす」という指示をすると、その描く過程が再現されてアニメになる、というものです。「すすんだメニュー」を選択すると、さらにいろいろな事が出来るようになります。
基本的に「アニメは沢山絵を描くのが大変だから、一枚だけ絵を描いて後は機械に動きを付けさせる。」とか、「2枚の絵の中間の絵を機械に描かせて動かす」というコンセプトのソフトです。残念ながら、このソフトを使って作った作品はネット上でも現在はあまり見当たらないようです。
こういうコンセプトのソフトとしては、古くは古川タクさんの「アニメーショントイボックス」などがありましたが、あまり成功した事例がありません。
「簡単にアニメが作れるのに何故?」という事になるかと思いますが、「あまり大したものが出来上がらない」「制約が多くて使うのが逆に大変。」という事かと思います。昔「ドラえもん」に出て来た「アニメーカー」というひみつ道具では、普通のテレビアニメに近いようなものが簡単に作れましたが、これはマンガの話。現在でもまだ実用化の見通しはありません。
「誰でも簡単に使えるが、誰が作っても同じようなものしか出来上がらない」のでは、作っていた面白くないと思います。
もう少し人工知能の開発が進んで、「中割り」の機械化が実用レベルになるまでは、コツコツ手で動画を描いた方がよほど楽で、思ったものが出来上がるという状況は変わらないようです。
