<2024.02.07 K.Kotani>animation runs! Vol.64 公募作品上映2024立春セレクション


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2024年2月7日

animation runs! Vol.64 公募作品上映2024立春セレクション





 2024年2月3日・4日の両日、コワーキングスペースSHARESにおいて、「animation runs! Vol.64 公募作品上映2024立春セレクション」が行われました。
 姫路での久しぶりのリアル開催でしたが、過去個展で参加された作家の方々など総計33本の参加があり、約1時間のプログラム×6本という規模の開催となりました。
 会場には多数の観客が来場、初日2つ目のBプログラムは予約で満席で、主宰の竹中さんによると「こんな多くの方に来ていただけるとは思わなかった」との事でした。
 また、各プログラムとも、上映作品の半分位の作家の方が来場され、上映後にトークと質疑応答があり、また来場されなかった方もZOOMによる質疑応答があって、結果としてほぼ全作品上映プラストーク付きという上映会となりました。


 応募された作家の皆さんの多くは、過去にanimation runs!で個展の実績のある方でした。かつて、神戸で毎年開催されていた実験映像の「映像のコスモロジー」では、当初は作家の個展の組み合わせで、途中より出品作家による「新作展」が毎回1プログラム入りましたが、それを思い出させる内容となりました。
 また、両日とも会場で最終上映終了後、1時間半程度の懇親会が行われ、参加した作家や観客の皆さん、また引き続いてZOOMで参加された作家の皆さんもあり、大いに盛り上がっていました。話題としては「製作環境」についての話が多く上がり、自主制作もしながら、プロの映像制作現場で活動する方も多く、「就職するには何々のソフトのスキルで必要」だとか、某大手ソフトメーカーの「課金」についての愚痴話等も聞かれました。


 ツールについては、プロが使うようなツールは多くありますが、初心者が始めるための環境としては、正直な所、「Stop Motion Studio」でコツコツコマ撮りする位しか選択肢が無い、というのが現状です。かっては初心者でも使えるアニメスタジオ2や、Windows付属のMovie Makerなど、判りやすいユーザーインターフェイスを持ったソフトがありましたが、現在のソフトは、機能は非常に高いのですが、「学校へ行って習わないと使えない」「独習には超人的な努力が必要」というものが多いようです。また結構高価で、気軽にパッと始めるのには抵抗があります。
 さて、今後についてですが、主宰の竹中さんによりますと、今後は年に一回の公募上映会と、できれば以前のような個展もポツポツと開催して行きたい、との事でした。

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