2024.08.19 K.Kotani>
NEW BOOKS 「アニメと場所の社会学」
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2024年08月19日
NEW BOOKS 「アニメと場所の社会学」
「「アニメと場所の社会学」シリーズ 文化と社会学のフロンティア1 」ナカニシヤ出版 永田大輔・松永伸太郎・杉山怜美 編著 税別2700円。
先行した、同じ出版社の「アニメの社会学」に続き、さらに「場所」という概念を加え、アニメに関する論文を集めて深堀りした、論文集。論文集であるから、当然、普通の人には読みづらいと思うが、そもそも論文というものは読みやすさや面白さよりも、学術的な正確さを重視して書かれるものであるから仕方がない。
本論文集には、林緑子さんの「アニメーションサークルとアニメーション教育 1980年前後のファンたちの教え合いと学び合いの場」という文章が納められており、当時のアニメサークル活動や自主制作活動についても触れられている。
頑張って完読すればそれなりの成果の得られる労作と思う。