2025.1.19 K.Kotani>
市販人形骨格を試してみた
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月刊近メ像インターネット
2025年1月19日
市販人形骨格を試してみた
通販で人形アニメの骨格として使えそうなものが2点あったので、試してみました。
まず、海外通販(中国のアリの方です)で、人形アニメ用アーマチュアが3270円(送料別)で出ていたので「これは安いのでは!?!」買ってみました。着いたのは「コレ!?」と思う程の小さな箱。
箱の中にはなぜかコーティングされた針金(これも使ってね、ということらしい)も入っている。本体は5つの小袋に分けて入っていて、何故か小さなドライバも付いている。(この事情は後刻判明)説明書はなし。
商品説明の写真を元に組み立ててみる事にする。まず部品を並べてみるが、平らな所だとコロコロ転がってしまう。よって、タオルを敷いてその上で並べる事にする。
骨格はネジの棒になっていて、そこへネジ穴の開いた玉をねじ込んで止める。その玉付き棒2組を穴の空いたプレートで挟んで関節にするのだが、その締めるネジの頭がパソコンの裏などに使われている六角星形ネジである。別に普通にブラスかマイナスネジでも問題はないように思えるのだが。
組んで行くと、見本写真とは一部パーツが違う事が分かるが、組み立てに特に問題なく組み上がって行く。
問題がある。プレートを挟むネジは後から増締め出来るが、球体をねじ込んだネジが何かで緩むと締め直すのがたいへんである。接着剤かなにかで固定するか、球体とねじをプライヤーか何かで挟んで強く締めて固定する必要がありそうだ。
とりあえず、出来上がりました。立ててみる。
さて、これで人形アニメが作れるかどうかは、一度作ってみないと分からないが、たぶん一発では決まらずに、試行錯誤と熟成、不具合点への対策等か入りそうである。(特に、ネジの弛みと締め直し方等)
さて、海外通販(密林の方です)で、プラ製ぬいぐるみ用骨格が3体890円(送料別)で出ていたので、「安いが、使えるのだろうか」とこっちも念のため購入してみた。着いたのは、透明の袋入り3体。
金属製に較べると、はるかに軽い。組み立てる必要なくそのまま使えるのだが、頭が長く、手足が短く、胴体が短い。「ぬいぐるみ」用だから仕方ないのだが、これでは、使える人形の形が制約がありすぎる。
手足を曲げてみると、「バルタ」の保田さんの使っている「背骨くん」の関節に較べても、一個の可動部分が小さく、全体でも直角まで曲がらない。まあ、これで出来る範囲で作れない事はないかな、と思っていると、手足の先が関節の継ぎ手になっている事に気付いた。このオスメスは、プライヤーを2個使うと、パチンと途中から外せる。
外した部分のメスを、別の個体のオスにプライヤーで力づくで押し込むと、パチンとはまって、長さが自由に調整出来る事がわかった。
人間の手足のように、ひじ・ひざで直角に曲げたりはできないが、ある程度の長さがあれば、演技に幅ができる。フォルムも、作りたい人形の手足の長さ・大きさに合わせて作れる。ある程度の実用性はありそうである。「軽い」というのがいい。アマチュア用には、こっちの方がお勧めかもしれない。