<2025.09.24 K.Kotani>たつのアート 2025


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2025年09月24日

たつのアート 2025





 毎年たつの市で開催されているアートイベント「たつのアート」、今年は9月13日から23日迄開催されました。

 アニメーション関係では、まず、アポロスタヂオでの宮嶋龍太郎氏の作品上映と、ピンスクリーンのワークショップ。宮嶋氏の作品8本、約31分のロール上映と、最新作「Work in Progress「REST」」に使用されたピンスクリーンの展示・ミニワークショップがありました。ミニワークショップでは宮嶋氏みずからご説明いただき、「今迄の線画・水墨画の表現に限界を感じて導入してみた」「このピンスクリーンの値段は140万だった。高いか安いかは作家の価値観次第」などと、貴重なお話をいただきました。以前NFBの映像・写真で見たピンスクリーンよりはやや小ぶり、横長(画面の縦横比に合わせた?)のサイズですが、細かいピンがぎっしりと埋め込められていて、実際に触って絵を作ってみる事が出来ました。撮影は一眼レフからパソコンに映像を送り、ドラゴンフレームでコマ撮り、という形でした。このドラゴンフレームの専用リモコンがまたがっしりとした立派な作りで、ピピアめふアニメ教室で使っている百円ショップの300円リモコンとは段違い。しかし、シャッターを押してから取り込みが終る迄若干時間がかかるのは、高画質の画像を劣化させず取り込んでいるからでしょうか。いつもの調子でポンと押して次にかかると、手が写ってしまいました。



 もう一つは、かどめ公園休憩所でのポーランドアニメ短編集「ヤン・マテイコ美術アカデミーアニメーションフィルムスタジオ短編映像選」。こちらは全プロ9作品で1時間以上ありました。この「かどめ公園休憩所」というのが、また歴史的建物らしく(たつの市のこのあたり、古い城下町がそのまま残っていて、歴史的建物だらけ)、公園への入り口への「門」になっているのですが、上映スペースの反対側は、現役の現地消防団の機材倉庫になっていて。小さな消防車の類いが入っているらしく、「緊急出動のため。車庫前の駐車厳禁」の張り紙がありました。



 途中、子ども連れの方が入って来られたのですが、さすがに難しかったらしく、すぐに退散されました。また、前に見た作品もあったのですが、最終日とあって全部見終わる前に上映が終ってしまい、残念でした。

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