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毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット(1999.4〜2000.2)
2000年5月11日更新
デザ学卒展
2月27日午後3時から大阪デザイナー学院の卒展・アニメーションフェスティバルが大阪オーバルホールで開催され、多数の作品が上映されました。個人制作の作品は全てビデオになっていましたが、グループ制作の2作品は16ミリで上映されました。切り紙の作品とセルアニメ各一本ずつでしたが、台詞なしで、画面だけで表現していくという非常に基本に忠実な制作姿勢の作品でした。個人制作の作品はそれぞれバラエティに富んでいました。また、同時に上映された CGアニメーションは完成度という点では高いものもありましたが、個性的なものがでにくい部分があるようでした。
おたよりコーナー
この前コンピューターでアニメを作って見ようと思いキューティーマスコットとゆうソフトで作ってみたがどうもものたりない、最初の1つ2つはけっこうおもしろいが次々作ろうとゆう気がおきない、あれはあれでよく出来たソフトなのだがやはり問題は解像度でしょう。
昔からコンピューターアニメの解像度とゆうのが気になってしかたがなかった。たとえばイラストなどはそれを印刷するのかモニターで見るだけなのかそれによって解像度は大違いである。それによってせっかく描いた絵がパーになる。コンピュータアニメとゆうのはどうゆう状態で見ることを前提に作っているのか、モニターは14インチなのか20インチか又は劇場で公開出来るのか、それを考えると原画をいったいどのくらいのピクセル数で描いたらいいのか前に進まなくなってくる。
ところでmacromediaのFLASH4とゆうソフトはおもしろい、これは解像度とゆう概念がない、アドビイラストレーターのようなパスで描いてゆくドロー系のソフトですからいくら拡大しても画像は乱れない、中割も自動でやってくれるし、今はけっこうおすすめです。ただ作画方法が独特であまり精密な絵が描けないので今はイラストレーターと併用して使ってます。
それと撮影に関してはあまり期待しないほうがいい、透過光、ピンボケ、彫付け、そんなことはできません、もちろんフォトショップと併用すればできないことはないが、コンピューターソフトとゆうものはすべて一良一短です。アナログと比べたら歴史が違うからしかたがないですけど。
ところで「近メ像」ですけど、もうそろそろ横書きにしたらどうでしょう、最近は数字、英語、記号、が増えて縦はどうも読みにくい、それに縦だとコンピューターで編集しにくいでしょう。べ一スラインのずれやら2桁数字やら
(奈良市 川上育生)
アンケート特集・集計結果
回収総数 22通
設問1 1999年の活動について
アニメ作品を製作した・・・2
自主上映会を開催した・・・5
その他のイベントを行った・・・2
その他・・・・・・・・・・10
仕事でアニメ作品を作った。
何も
サークル内でアニメーション企画を立案した。
日本アニメーション学会での活動
別の事してました。(アニメ以外の事)
近メ協を知りました。
去年もなにもしませんでした。
自主上映会を見に行った。(コレは活動とはいわナイか)
5・6・7月(月一回)京都造形大でアニメの講議をやりました。
7月は東京造形大でもアニメの講議をやらせてもらいました。
残念ながら何もできませんでした。(キャラクター作りだけ進みました。)
パペットショウのビデオを作りました。
パソコンソフト「電車でGO」や「発車よし(阪急電車を運転するソフト)」
にはまってしまいました。
設問2 2000年の活動について
アニメ作品を製作したい・・・12
今年に限らずいつも思ってます。
自主上映会を開催したい・・・5
その他・・・・・・・・・・・8
予定なし。したいという気持ちだけ。
学会の歴史研究部会で日本アニメ史を検証する。
近メ協をもっと知りたいです。
今年も何もできないと思います。
2/26(土)〜4/2(土)滋賀県立近代美術館で開催される
「アニメ・カルチャー展」の企画に協力しております。
今年もアニメの歴史(外国)について研究を続けます。
アニメは子供とテレビアニメを見る程度になってしまいましたが、
今年こそパソコンを買って鉄道趣味以外にも活用していきたい。
広島フェスに行くぞ!
アンケート特集・後半戦
いろいろなものに埋まっていて今日この葉書が出てきました。先日会社でHPを開こうとしたら、アドレスがはっきりしなくて開けませんでした。そうこうしているうちに昼休みはおわり・・・
(静岡県 鈴木真紀子)
動画マン募集の自主イベントを年末に企画してみたい。(予定)
(奈良県 向井裕加里)
年一回上映会をやっているのですが、毎年作品があふれぎみ。できれば小規模でもいいから数多くやりたいのですが、なかなか・・・
(東京都 宮原由紀子(横浜動画倶楽部))
あれこれやろうと考えはしても、いざ実行する気力がないこの頃、どうしたもんかな?と思います。何かこうガツンとショック療法が必要かな。
(千歳市 長瀬弘幸)
今年の前半に 一本作りました! というのがいちおうの目標。私の場合不言実行はムリだと思うので。本年となにとぞよろしくお願いいたします。
(枚方市 波田悦子)
今年は広島まで家族旅行したい。もちろん作品もいっしょに。
(札幌市 津山昌徳)
徳島アニメワークWS・小谷講座4
2月13日、徳島アニメスタジオで、徳島アニメワークショップ・小谷佳津志講座第四回が開催されました。今回は最終講座ということで、いつもの講座でなく、作品上映と技法解説という形をとりました。会場には受講生の他、OBの方も見えられていました。
映像のコスモロジーV
2月5日から20日にかけて、神戸・ギャラリー2001で「映像のコスモロジーV」が開催され、6つの映像個展・過去に個展を開催された方の新作展・BBCCネットアート&映像フェスタ99入賞作品展が行われました。
アニメ作品としては、新作展で、KAVC映像ワークショップの卒展でも上映された「片吹山」と「脂肪遊戯」(栗田康朗作品)が上映され、BBCCネットアート&映像フェスタ99入賞作品展でもCGアニメや人形アニメが上映された他、20日には小谷佳津志個展が行われました。
96年から毎年開催されてきたこの映像のコスモロジーですが、来年は別イベントのためお休み、さ来年に開催されるそうです。
アンケート特集・前半戦
「Fantasia2000」の「ローマの松」の鯨の大群の飛翔のシークエンスには久しぶりに感動しました。IMAXの画面は迫力ありますね。今年は広島アニメ・フェスでどんな作品が見れるか楽しみです。◎近メ協のニュース、楽しみに読ませてもらっております。
(寝屋川市 渡辺 泰)
関西でアニメーションを製作している人たちが水面下にいるように思えます。ぜひつながりをもてるようにできたらと思います。
(大阪市 ヨシムラエリ)
「サウスパーク」見ました。切り紙もアリですね。
(新潟市 高橋憲夫)
静岡総会で「ガウル」本を買って下さった2名の方へ。改訂しました。奥付まで御住所をお知らせくださればお送りします。 森
(大津市 森 夕起)
毎月ありがとうございます。楽しみにしてますので今年もよろしくお願いします。おじゃる丸びんぼうです。
(有田市 田伏佐知子)
「きかんしゃトーマス」みたいな作品が作れると良いのだけれど・・・(アニメではありませんが・・・・)
(宝塚市 小林秀昭)
お元気ですか? いつも情報をいただいて申し訳ありません。アニメーションに関することは久しくなにもしていません。現代アーティストのプロデュースを時々しています。3月にも予定しています。案内を送ります。
(池田市 梶山雅代)
ポケモンはすごいざんす。
(門真市 谷英樹)
今年もよろしくお願いします。
(名古屋市 永田 司)
いつも「近メ像」を送っていただきありがとうございます。来年もなんとか上映会ができそうで一安心です。数年ぶりで復活しましたがネットのおかげでいろいろなであいがあって嬉しい一年でした。
(秋田市 銭谷 寿)
(敬称略 集計結果は来月号で)
KAVC映像ワークショップ卒展
1月8日、午後3時から、神戸アートビレッジセンター(KAVC・カビックと読むようです)のKAVCシアターにて、KAVC映像ワークショップの卒展が開催され、11名の方の作品が上映されました。アニメーション作品としては実写とペーパーアニメーションの組み合わせによる「片吹山」(辻明子作)と「待って! 息子は寒がりなの」(石川綾子作)の2作品が上映されました。
NEW BOOKS
「アニメセルフ」(鈴木伸一・中根俊裕 株式会社エクシードプレス 発行 税別2800円)
WIN/MACハイブリッドのCDROMのついた動画の見本集。若干の記述はあるが、ほとんどが動画の見本である。この動画はCDROMにもすべて収録されているので、パソコンがあればどの動画がどういう動きになるのかがすぐにわかり、従来の見本と違って非常に便利。動画もくせのない絵で素直に描かれているので、参考として好適な事例が多い。
ただし、この本の使用方法として述べられている方法で本当に使えるのかという疑問もある。この本の動きそのものは著作権フリーで使えるが、絵は使えないので、すべての動画をオリジナルのキャラクターに置き換えて使う事になっている。つまり動きをトレス台でトレスしながら自分の前の動画とも絵を合わせてゆかねばならず、結構手間なような気がする。しかもその前に紙で作画する場合はアウトプットした上でサイズを合わせておかねばならない。
それであれば、動きをすぐ見れる見本集としての活用する方がこの本の使用方法としては正解だと思う。
なお、この本どの本屋にも置いてなく、インターネット上の書籍通販で購入しようとしたところプログラムの不具合がありホームページからは直接注文できず、メールのやりとりを繰り返してやっと入手できた。ちなみに不具合はMACからアクセスした場合のみらしい。
注文先は 「http://www3.honyasan.co.jp/」まで。
NEW BOOKS
「シュヴァンクマイエルの世界」(国書刊行会発行 税別3000円)
多数の図版、本人の日誌、対談など豊富な資料が満載され、大変お買い得な一冊。
徳島アニメワークWS・小谷講座3
12月12日、徳島アニメスタジオで、徳島アニメワークショップ・小谷佳津志講座第三回が開催され、午前中に「描いて覚えるアニメーション」および「自主製作」に受講生の皆さんが取り組んでいました。
徳島アニメスタジオも平成1年の10月に始まって以来、中島興氏が主体となった初期の2期講座、平成4年からは数名のアニメ作家を招いての講座、国や地方公共団体からの受注作品の制作などと活発に活動してきました。途中からは自主制作に専念するためか受注制作はなくし、また、徳島アニメ学校という形で続いてきた講座も年間受講という形で講師の連係をとっていくものから、途中からの参加も可という形にしたり、最近では学校という形式そのものをなくし、個別のワークショップとして開催するなど受けやすい形態も模索されてきましたが、来年1月の保田講座・2月の小谷講座を最後になくなることになりました。
最初の頃は十数人の受講生があったと思いますが、年度の終わり頃になるとやはり減ってはいましたが、最近は受講生の数もすくなめになって来たような気がします。受講すべき方々はみな受講してしまったという事なのでしょうか。担当者の方も人口の少ない地方都市という環境でアニメーションというどちらかといえば一般的でないものの講座をするという事がやはり受講生の少なさに繋がっているというような事も言われていました。
しかし、全国でここしかないというユニークさ、機材の充実振り、受講費用・使用料金の劇的な安さ(2000円払って一講座受講すれば年間事実上使い放題)という圧倒的な有利な点をもってすれば、別の展開もありえたのではないかと思われます。
講師サイドから見れば、「いつも同じ顔ぶれで同じ内容のくり返し」「講座の最中にスタジオに講座に関係ない人が入ってきておしゃべりしたりビデオを見たり漫画を読んだりしている」「事前に準備を頼んであったのに当日直前迄出来ていない。」などの声も聞きましたし、途中で講師を降りられた方からは「事務局の方からの連絡が不十分」という意見も聞きました。
受注制作をやめて自主制作に集中したわりには最近は作品も少なくなり、毎年出品していた全国総会での上映もついに今年はありませんでした。
初期の卒業制作展ではなかなか力のあふれた作品も多く製作されていましたが、最近はスタジオに来てもおしゃべりをするだけとか、OBの「憩いの場所」しつつあったという事もあります。
来年からは宝塚でのワークショップが始まる予定ですが、徳島アニメスタジオには機材・予算の点でははるかに及ばぬにせよ、精一杯のものにしていきたいと思います。
徳島アニメスタジオ忘年会
12月11日、徳島市内で、徳島アニメスタジオの最後の忘年会が開かれました。会には十数名の参加者があり、牡蛎料理とカラオケに大いに盛り上がっていました。
なお、長年徳島アニメスタジオでスタッフとして活躍された佐野英二さんはこれを機会に上京し、プロのアニメーション作家への道を歩まれる事になりました。今後の活躍を大いに期待します。
ブルガリアアニメ
11月26日大阪のプラネット1でブルガリアアニメスタジオ作品集が上映されました。60年代を中心とした作品で内容はまことにシンプルでストレートなものが多かったのですが、最近の観客にはかえって新鮮なのか観客の受けは良く笑い声も上がっていました。
チェコアニメ
11月26日から12月2日まで、神戸アートビレッジセンターでチェコアニメ映画祭99が開催され、会場は多数のファンでにぎわいました。シュバンクマイエルやメルグルなどの過去に良く紹介された作品に加え、各プログラムに5本ずつ上映された「パットとマット」シリーズに観客席は爆笑。しかしあんなにドジで家や庭や自動車を毎回ぶちこわしてしまうのに次の話のスタート時にはきれいな状態ではじまるとは一体誰が直しているのでしょう。思わずヤマトの第三艦橋(古いか)。この他、京都ではみなみ会館で18日から24日迄上映され、扇町ミュージアムスクエアでは12月25日から上映されます。
NEW BOOKS
「夜想 35号」(ペヨトル工房発行 税別1200円)
チェコアニメ映画祭にちょうどあった内容で上映されている作品の解説書にもなっています。執筆者は川本喜八郎さんなどおなじみのみなさん。図版なども豊富で読み物としても充実しています。
NEW BOOKS
「ピクトアップ#1」(演劇ぶっく社発行 500円)
山村浩二さんの小特集が掲載されています。
「面喰い」について作者より
6月に滋賀県の山中上映会でデビューした「面喰い」は秋田の上映会「ぱっと」で一般初上映。スイスチューリッヒの「ファントーシュ」アニメフェス予選落ちの後、KAVCの映画講座で参考上映。アニメ全国総会で上映されたのち、ドイツシュタットガルトの国際トリックフィルムフェスティバルに応募中。このフェスティバル予選はビデオでOKだが万一予選通過の場合はフィルムを本選用に送らなければならず、イマジカに問い合わせたところビデオからフィルムへの変換は横シネでやってくれるとの事。横シネに値段を聞くと10分迄 プリント1本だけなら11万円、ネガも作ると27万1350円でこれで音も入るとの事。失敗も考えると最初から16ミリで撮るよりビデオで作った方がかえって割安か? また微妙な値段で100万と言われると断念するが払えない事のない金額である。
その後下記の「動楽映楽」で上映後、札幌の「小アニメーション大感激祭」で上映予定。
来年(年末?)は「アマチュアCGAコンテスト」に応募の予定。これのどこがCGなのかというと、動画を取り込んでコンピュータ上で加工・合成してアニメーションにしているから、「こんぴゅーた・ぐらふぃっくす」というのが一応言い分なんですが。今年も普通の動画をデジタルペイントしたものか予選通っているし。さらに横浜の「大動画上映会」日本SF大会の上映会(作者はSFアニメでもあると主張します。)へも応募予定。最後に広島フェスへも応募します。
鑑賞される方へ。この作品は静かな会場で真っ暗な中で鑑賞するのが良いようです。テレビモニタで鑑賞される場合は、「部屋を暗くしてテレビに近付いて」ごらん下さい。
動楽映楽
11月2日から6日にかけて、大阪市淀川区十三の第七芸術劇場でアニメーション&実験映画劇場〜動楽映楽〜が開催されました。自主制作アニメーション11本と実験映像10本が約50本の応募作品の中から上映され、最終日には各審査員賞と観客賞・eggy賞(主催者のスタッフ賞)が発表されました。
毎日来場した作者と審査員〔全11名のうち数名〕が最後に壇上に上がって観客とのトークセッションが設けられ、相互の交流がはかられたり審査員の作品が招待上映されたり、なかなか有意義なイベントでした。
最終日には審査員7名とだいたいの受賞作家が来場し、受賞式では審査員のコメントが発表され、当日参加できない審査員の方もビデオ上映でコメントと審査結果を発表したのち、受賞作品が上映されました。
アニメーション作品では、アニメーション的技法を多用しながら実験映像部門にエントリーした「冬の溜息」(林勇気)が荒木スミシ賞・伊那新祐賞・香山リカ賞の3つの賞を獲得、また、「面喰い」は伊藤高志賞・観客賞の2賞を獲得しました。竹清仁賞には「PULL ME」(辻田幸広)畠井武雄賞には「しましましま」(ヨシムラエリ)米正万也賞には「さんぽの話」(三島芳治)eggy賞には「HA NA」(宮本晶子)がそれぞれ選ばれました。審査員のアニメーション作家3名のうち、黒坂圭太氏と山村浩二氏は「該当作品なし」でした。(ついでに来場もなし)
受賞作品上映後のトークセッションでは話が大いに盛り上がり、「冬の溜息」の作者の弱さがよく出ているのは弱さが強さだとか、審査員のビデオコメントに対して観客から意見が出たりしました。また、最後のパーティでも観客と制作者の間で大いに話が盛り上がっていました。
このイベント実は学生の方6人の手作りのイベントで特にスポンサーなどもなくこれだけの内容のものが出来たのはびっくり。ゲスト審査員も多彩でよく引き受けてくれたものです。残念ながら今年で皆さんおおむね卒業されるようで、来年以降継続してというのは無理のようです。欲をいえば観客がもっときてくれればよかったのに。
最終日に招待上映された「菅原亜久里 短編集」は小学校3年生の方が「キンダーフィルムフェストきょうと1999アニメーションワークショップ」で二日で作った作品ですが、とにかくパワフルな作品でした。
アニメ全国総会竜宮大会
10月23日24日にかけて、静岡市マイホテル竜宮・竜宮旅館で第30回全国アニメーション総会竜宮大会が開催されました。今年は参加者が五十数名と少なめでした。また、自主制作作品としては「面喰い」(小谷佳津志)「仮面アイダー」他2本(静大アニ同)が上映され、また、自主作品を含む山村浩二作品多数が特集として上映されました。
今年は開催が危ぶまれた静岡総会でしたが、なんとか無事に開催されました。会場の都合で人数は押さえぎみでしたが、プログラムの内容は例年なみを確保、また深夜に上映されたフランスの自主制作スーパー戦隊もの「ビトマン」は実にくだらないものだったらしく、後でインターネットで確認したところフランスではすでに13話が発売中(もちろん向こうのコミケで)だそうで全フランス語のため内容はよくわかりませんがわかっても仕方のない内容の様でした。
小アニメーション大感激祭作品募集
12月5日、札幌で開催される自主アニメ上映会・小アニメーション大感激祭PART7では上映作品を募集中。問い合わせは011-513-4317 津山方 アニメーション大賞リュニオン実行委員会またはccartbox@d4.dion.ne.jpまで。
KAVC英国特集
10月9−11日、神戸アートビレッジセンターにて、英国アニメーション特集が開催され、各1時間ほどのA・Bプログラムの上映が行われました。また、11日にはジェラルド・コン氏のレクチュアと作品上映も行われ、多数のファンで会場は賑わいました。
徳島アニメワークWS・小谷講座2
10月10日、徳島アニメスタジオで、徳島アニメワークショップ・小谷佳津志講座第二回が開催され、午前中は「描いて覚えるアニメーション」午後は「自主製作」に受講生の皆さんが取り組んでいました。
KAVC映像講座
10月2日、神戸アートビレッジセンターにて、映像講座の一環として、「小谷佳津志作品上映と解説」が行われ、作品8本が上映され、約10名くらいの参加がありました。
悲しいお知らせ
近メ協会員・環瀬戸内海アニメーション技術研究所研究員 岡本大輔さん(28才)が、9月30日、勤務先で仕事中に倒れ、病院に運ばれましたがそのまま亡くなられました。岡本さんは宝塚造形芸術大学在学中に環瀬戸内海アニメーション技術研究所に参加、プチアニメ「GO!GO!ベシタン」の製作にかかわるなど積極的に活動され、就職後も環瀬戸内海アニメーション技術研究所の会合にはまめに参加されていました。心より哀悼の意を表します。
京都映画祭
9月19日から26日までの間、京都市で第2回京都映画祭が開催され、関西ドイツ文化センターではイギリス初期アニメの上映やセミナー、ドイツアニメの特集上映などが行われ、会場は多数のファンで賑わいました。
NEW BOOKS
「アニメージュ・スペシャル GAZO VOL5」(徳間書店発行 980円)
表紙は軽い感じであるが、スタッフの対談やインタビューなど、なかなか充実した内容でお買得の一冊。
徳島アニメワークWS・小谷講座1
8月22日、徳島アニメスタジオで、徳島アニメワークショップ・小谷佳津志講座第一回が開催され、午前中は「描いて覚えるアニメーション」午後は「自主製作」に受講生の皆さんが取り組んでいました。
平成元年以来10年以上にわたって数々の自主講座・イベント・作品を送りだし、全国唯一の存在としてその恵まれた環境と機材を持った徳島アニメスタジオですが、残念ながら財政難のあおりをくらい、2000年3月末をもってなくなる事になったそうです。初期には中島興氏を中心とした講座運営、3年めあたりから自主アニメーション作家中心の講師を招いての講座、自治体などからの作品の製作、自主製作の数々とこどもアニメ教室など、まことにユニークな存在でしたが、最近は予算削減のためか作品発表の上映会も行われなくなり、上映会や広島フェスティバルに合わせて進められていた自主製作もやや低調のようでした。
徳島アニメスタジオを中心に活動していた地元のメンバーも個々に今後の活動のありかたを模索中のようです。今回の事は残念な事ではありますが、これをひとつの機会として来年以降の展開を期待したいと思います。
広島国際フェス
2000年の第8回広島国際アニメーションフェスティバルの日程と公募部門の規約が発表になりました。日程は8月24日から8月28日まで。規約は例年とおりですが、作品の応募締切は3月21日まで。また、作品本体は4月21日まで必着ですが、予選用はVHSでもOKです。問い合わせは〒730−0812広島市中区加古町4番17号 アステールプラザ内 広島国際アニメーションフェスティバル事務局 まで。
横須賀令子さんHP
札幌市在住の横須賀令子さんのホームページがオープンしました。URLはhttp://www2.lnet.ne.jp/~sumitto/reiko/。内容は、作者自己紹介、作品の紹介など。一作ごとの紹介もあります。
ぱっと
8月8日、秋田市立土崎図書館にて、自主アニメーション上映会 ぱっとが開かれ、10人の作者から出品された12本の作品が上映されました。39人の観客が集まり、概ね好評の内に無事終了した模様です。
こどもアニメ教室
7月25日、大阪国際児童文学館にて、昨年に続き夏休みこどもアニメ教室が開かれ、小学生を中心にした約30人程度の受講生が、ねんどアニメや驚き盤に取り組みました。指導には近メ協/アニメ技研のメンバーが当たり、概ね好評の内に無事終了しました。
発掘! トンデモろしあアニメの世界
7月18日から24日まで、神戸アートビレッジセンターにて「発掘! トンデモろしあアニメの世界」が開催され、ノルシュテインやガリー・バルディンなどの3プログラムが上映されました。また、たむらしげるの「クジラの跳躍」が別プログラムとして上映され、3Dと2DのCGと手書き映像の合成としては見るべきもののある、作品としても優れたものでした。
おたよりコーナー
「アニメーション超基礎講座」は面白かったのですが、Macのための講座だったのが残念。Win編はないのでしょうか?
(株)エクシードプレスから出た鈴木伸一さんの「アニメセルフ」はとても良い本ですね。これだけ動画の作画例が載っている本を私は知らない。今の人はしあわせだなぁ。
(新潟市 高橋憲夫さん)
(編集部註・「アニメーション超基礎講座」はペーパー版の「近メ像」に掲載されました。ホームページ版は準備中です。)
NEW BOOKS
「動画王 VOL8」(キネマ旬報社発行 税別1400円)
デジタルアニメーションについての記事が面白い。2Dと3Dを融合させた「青の6号」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー スーシン」や、「となりの山田くん」など。
「図説テレビアニメ全書」(原書房 税別2800円)
テレビアニメの歴史などが主だが、技法的な部分についての記述もあり、参考になる。「アニメ作家論」のコーナーでは、TVアニメ演出家についての記述がよく突っ込んでおり、自主制作やアート系作家の製作姿勢との差がかえって浮きぼりになるようで面白い。
最近クロアチアアニメ事情
コソボ空爆のあおりを食って帰国中の秋山好正氏によると、最近はクロアチアで幼稚園児相手のワークショップをやりもってクロアチア日辞書を編集しながらアニメ作品を受注しているとの事。ザグレブのフェスは相変わらずだが、ザグレブフィルムは昔のようなアニメは作ってなくて、朝の子供向きアニメみたいなのばっかりだそうです。
NEW BOOKS
「キネ旬ムック・フィルムメーカーズ6・宮崎駿」(キネマ旬報社発行 1600円)
対談、評論、参考資料豊富。
「アニメージュ・スペシャル GAZO VOL3」(徳間書店発行 980円)
表紙は軽い感じであるが、スタッフの対談やインタビューなど、なかなか充実した内容でお買得の一冊。
日本アニメーション学会第1回大会
7月10日(土)・11日(日)の両日、日本アニメーション学会第1回大会が東京都写真美術館ホールで開催されます。一般申し込みは6月21日より受付中。くわしくはhttp://www.zokei.ac.jp/jsas/まで。
初代動画幻妖斎TV引退記念新作上映会&チャリティーフェスティバル
6月20日(日)午後1時頃から、琵琶湖に近い山の上の「環瀬戸内海アニメーション技術研究所 琵琶湖第二スタジオ芝生広場」にて、初代動画幻妖斎TV引退記念新作上映会&チャリティーフェスティバルが環瀬戸内海アニメーション技術研究所の主催で開催されました。ホーホケキョと鳥のなく山の上で上映されたほとんどモノクロのサイレントビデオアニメにはまばらな拍手がわき、各一個ずつ用意されたオリジナルTシャツとオリジナルビデオも無事完売となりました。なお、心配されていた一般参加者ですが、事前に一人の申し込みがあり関係者を心配させましたが、当日急用でキャンセルとなり、「詐欺だ!」と言われる事なくイベントはおわりました。
カナダアニメ特集
5月4日(休)午後2時から、千里万博公園の大阪国際児童文学館にて、99夢の池劇場の一環として、カナダのアニメーション特集が上映され、会場は多数の子供連れで賑わいました。
作品募集
自主制作アニメーション上映会 ぱっと では、8月8日の上映会に向けて作品募集中。締切りは7月10日まで。問い合わせは〒011−0941 秋田市土崎港北1−6−11 銭谷寿方 ことり まで。e−mailはjeni@fa.mbn.or.jp まで。
NEW BOOKS
「総特集手塚治虫」(河出書房新社 税別1200円 )
インタビュー、エッセイなどをまとめたもの。中々読みごたえがある。アニメーションに関わる記述も多い。
「FILM1/30」(アニドウ 定期講読のみ)
国際フェスレポート、や、アニドウ制作「この星の上に」レポートなど。
おたよりコーナー
先日梅田ACT3ホールでひらかれた「踊る大根電影」という上映会にいってきました。
DAICON3・4オープニングアニメの他、庵野秀明主演(?)の「帰ってきたウルトラマン」も久しぶりに見られましたし、まだ未見だった「早撃ちケンの大冒険」と「八岐之大蛇の逆襲」もやっとみられました。
庵野秀明・赤井孝美・樋口真嗣という名前に引かれてやってきた若い人たちが多かったようで、200人以上がせまいホールに満員状態でちょっと息苦しかったです。
会場には「「早撃ちケン」の声をアテている大迫純一さんも来られていてうれしかったですが、「八岐之大蛇〜」に永山竜叶さんが出演されているのを見て、しんみりしてしまいました。
DAICONフィルムをみて、なんだか”青春”というコトバを思い出したよーな気分です。
それにしても開場を待つ列に並びはじめたのが13:00ころで、上映がおわって外に出たのが19:00前−長い午後というか、トシくってきたからしんとかった〜
以上、久しぶりに「上映会」というモノにいって思わずペンをとってしまいました。
(八尾市 中川まりこさん)
アマチュアCGAコンテスト
4月11日(日)京都テレサホールにて、第11回アマチュアCGAコンテスト入選作品上映会が開催され、会場は多数のファンで賑わいました。
今回入選となった作品の中には、普通の動画をデジタルペイントしてコンピュータ上で「撮影」した作品もあり、これってCGAなの? というものもありましたが、昨年にまして作者の個性が出た作品が多くなったようです。
特に審査員の間で意見の別れたと言う「ある暑い日に」塩竃信幸作についてコメントします。ビデオの解説本によると、「日常を淡々と描いた傑作」と「ダラダラとした駄作」に意見が別れたそうです。確かに一見夏の学生下宿の日常風景の描写に見えますが、BGMに流れる波の音、ラジオの放送、主人公の携帯電話での会話から、温暖化の進んだ未来の都会の描写であり、下宿のすぐ外(たぶん窓のすぐ下まで)が海になっており、主人公の故郷は海面下に沈んでいるらしい事が示唆されています。
作者の意図は、一見日常のように見える風景の外にある衝撃的情景を、直接描写することなく、間接的表現を持って観客にイメージさせる事にあったようです。というのは、ラストシーンで窓の外の(多分半分水没した高層建築の群れ)情景を見せれば、ストレートにメッセージが伝わったはずであり、あえてストイックに直接表現をさけ、徹底して室内描写に徹した点が作者の意図する所であったようです。
残念ながら、セリフがこもって聞き取りにくく、多くの観客にとってはよく分からない内に作品が終わってしまったようです。また、映像で表現されている部分より、音に頼る部分が多く、この音だけをラジオドラマとして聞いた方がかえって作者の意図が直接に理解されやすい部分もあります。映像でも夏の暑い日ざしが表現はされてはいましたが。たとえば、クリスマス風のものを並べて12月である事を表現し、「12月なのになぜ半そでなの?」と観客に疑問をいだかせながら話をすすめていく、という展開もあるでしょう。
この作品は入選作品の中で入賞作品に次ぐ佳作にランクされていましたが、やや表現力に弱い点からみて、妥当な評価と言えるでょう。
また、「マニア向けCGチュートリアルビデオVol1.2」渡辺哲也作は、CGAでも自主制作映画のノリのしかもクオリティが高い作品がやっとでてきたということですね。