<2007.03.21 K.Kotani>「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 26


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2007年03月21日

「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 26





おもちゃによるアニメーション

 人形アニメの人形はおもちゃではなく、アニメーションの素材である。しかし大きさ・形状などおもちゃの人形に非常に近い。そこで特にアマチュアのアニメーションではおもちゃを素材としてアニメーションを作るという事が行われてきた。
 ピンク・パンサーやルパン三世の手足の長いキャラクターのゴム人形に針金の芯をいれたものなどはアニメートもしやすく実際にそれでアニメーションを制作した人もいる。
 ただし、「著作権のあるキャラクターを使用したおもちゃ」については、それを使った作品を作品として発表する事に非常に制約がある。一般的に著作権の生きているキャラクターを使用する場合には著作者の許諾が必要である。(ミロのビーナスやモナ・リザは許諾が不要という事。)
 リカちゃん人形やGIジョーなどは著作物として作られたものではないので原則的には使用出来ると思われるが、商標権の問題があり、製作した物を販売する際にはその点への配慮が別に必要になってくる。また、スケールモデルとしての自動車・戦車などを使用する事も可能と思われるが、そのものの個性が非常に強い事が、作品を作る上ではなかなか問題となって来る。
 最近では手足が可動になった人形をカスタマイズできるようになったキットなどが市販されているため、オリジナルの人形を作ってキャラクターとする事も可能となってきている。
 また、レゴやダイヤブロックなど、いわゆる知育玩具を使用するアニメーションも過去には多く作られてきた。東北のアニメサークル「OGEL」によって「レゴジラ」などのレゴ作品が作られたりしてきた。(現在は見る事が困難となっている。)
 素材としてのおもちゃを選ぶ場合は、なるべく無個性・単純な物を選んだ方が無難なようだ。
 また、おもちゃを用いて、おもちゃがおもちゃを演じるという作品が作られる事もある。(トイ・ストーリーなど)


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