<2009.9.20 K.Kotani>「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 37


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2009年9月20日

「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 37





「クレイアニメを作る」


粘土アニメーションについて

 「粘土」はアニメーションの素材として、早い時期から使用されてきた。形が簡単に変えられ、撮影している間じっとしている事がある程度複雑な形でできる事、(砂などとの比較)ペーパーやセルアニメと違って膨大な数の素材を用意する必要がなく、カメラの前だけで作業が出来る事などの特徴がある。

 粘土アニメの手法としては、場所を変えて移動を表現する、形を変える、量を増やしたり減らしたりして大きくなったり小さくなったりさせる、などが基本の手法となる。
 子供たちに粘土アニメを作らせると、ほとんどの子供が作ったものの位置を変えて動かす、という形になる。

 素材としての粘土

 普通の「粘土」。焼き物の素材となる粘土などだが、実際のクレイアニメの素材としてはほとんど用いられない。すぐに乾燥するという欠点がある。素材の質感としてはすぐれたものがあり、限定的・実験的な可能性はある。

 油粘土。工作教材として広く用いられる。乾燥に強いというメリットはあるが、安価に購入できるものは灰色などに限られる。アニメーション用として着色された粘土もあるが、高価である。百均で入手可能なものもあるが、供給が不安定で色がけばけばしい。

 小麦粘土 小麦粉を練ったものを食用色素で着色したもので、カラフル・安全(食べても大丈夫だが,非常に塩っからい)・安価である。乾燥するとカチカチになるため、長期におよぶ制作には不向き。

 紙粘土 紙の素材を水と接着剤て練ったもの。安価かつカラフルであるが、アニメートがしにくい。

 オーブン粘土 オーブンで加熱すると固まる。カラフルで油粘土よりは安価、作業も紙粘土よりはしやすい。

 プラ粘土 歴史上の存在。昔の自主アニメではしばしば用いられた。カラフルで乾燥しない。温度により固さが変わる。パラフィンを用いた「ろう粘土」だったらしく、現在では販売されていない。


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