Episode.7 <special>

『NIGHT WALKERS』


夜の埠頭を巡回する警備員二人。
「まったく、こんな晩に当直たあ、ついてないぜ」
胸に『依田』と書かれた名札を付けた警備員がボヤくと、
懐中電灯で当たりを照らしていた相棒がニヤリと笑った。
彼の名札には『小牧』とある。
「ま、運が悪かったと思って諦めるんだな。庄野のやつが
風邪引いちまったんだからよ」
「だからって、俺を呼び出すことないだろうが」
依田は、溜め息まじりに言った。
「たしかに俺は今夜は非番だけどよお、彼女とデートだっ
たんだぜ。せっかく散髪に行ったってのによ」
そう言って制帽を脱ぐと、今日の昼間セットした髪を撫でる。
小牧は肩をすくめた。
「だから、諦めろって。それに、こうやって呼び出されたっ
て事はデートで何か失敗があるってお告げなんだよ。失敗し
ないためには、おとなしく仕事しろっていうな」
「物は言いようってやつか・・・・・・」
「そうそう。それにさ、一人の巡回は洒落にならないぐらい
恐いから」
小牧の言葉に依田はフンと鼻を鳴らした。
「なにが恐いだよ。泥棒なんて現れないって。俺、この仕事
についてからそんなのに遭遇したことないぜ」
二人は、倉庫のひとつを曲がった。いつもの巡回ルートだ。
「わかんないっての」小牧が反論した。「最近のご時世じゃ
なおさらさ。ただでさえ不況だったのに、半年前から世界的
に経済ボロボロになっちまった。こういう時は、コソ泥が現
れやすいんだよ」
そう言うと、港の湾内に視線をやった。真暗だ。稼動してい
る工場のネオンが見えない。
「前だったら、この湾岸にある工場だってみんな稼動してて、
結構明るかったじゃねえか。それがこの有様だ。それに、夜間
の船舶の往来だって激減しちまったもんだから、監視用の灯火
も少ない。こんなに真暗なこの港は、いままで見たことなか
ったぜ」
「その内、人件費削減とか言って、巡回も一人になるかもな」
依田が悪戯っぽく言うと、小牧は顔をしかめた。
ちょうど二人は、ある大きな倉庫の前に差しかかっっていた。
小牧はふと立ち止まるとその倉庫を見上げる。
「それもこれも、ここのせいだ」
そうつぶやいて懐中電灯を当てる。巨大な鋼鉄の扉に光が当
たり、そこに描かれているマークを照らし出す。
鷲のマークであった。だが、その倉庫は閉鎖されているらしく、
『立入禁止』の札がそこらじゅうに張り付けられている。
「・・・・・・イーグル・コンツェルン。そこが解体されちまったか
らな、世界中の経済を掌握していたっていわれていたからな、
おかげで世情はこの有様だ」
「しっかたねえじゃん」依田が口を開いた。「イーグルは、ど
っかのテロリストと武器の密売やっていたんだろ?大企業とは
いえ、犯罪やってちゃねぇ。それにそのツケが回ったのか、新
都心の日本支社ビルで爆発事故だ。それがきっかけでイーグル
のボロが出たんだしな」
「爆発事故って、いまだに原因不明なんだよな?」
小牧が言うと、依田はこくりとうなづいた。
「ああ、警察の発表だと密売した武器の誤動作って言っていた
けどな。新都心にそんな物騒な物持ち込むかね、普通」
「そんな事すんのは、よほど物好きなのか。もしくは・・・・・・」
「世界征服を企む悪の秘密結社」
小牧の言葉に続けて依田が言うと、小牧は苦笑した。
「そうだな。漫画じみてる話だしなぁ。ガキの頃に見てたヒ
ーロー物みたいなノリだよ。おまえ、よく俺の考えている事
わかったな」
依田はイーグルの倉庫の看板を見つめながらうなづいた。
「おまえの考えそうなこったからな。まあ、何にせよその秘密
結社さんも日本支社の事故がきっかけで世界中の支社が手入れ
受けたわけだ。不況とはいえ、世界は平和になったっちゅう
ことだ」
「平和でも、貧乏じゃねえ・・・・・・。この倉庫だって警察が調べ
ていたよな。なんか残っていたりして・・・・・・」
「んなわけねえだろ」
依田があきれたように言った。髪が気になるのか、再び制帽を
脱いで頭を触る。
「徹底的に警察が調べていたんだ。俺達も立ち会ったじゃねえ
か。そしたら、普通の貿易用の荷物ばっかりだった。今はもぬ
けの空だよ」
小牧は電灯で照らされた鷲のマークをジッとみつめている。
「わかんないぞ、その秘密結社がまだ何か隠しているかもしれ
ねえ。たとえば、秘密の地下室があったりして・・・・・・」
その言葉を聞いた依田は顔をしかめた。
「おいおい、だからそれは漫画とかテレビの話だって。そんな
組織なんてあるわきゃねえじゃん。おまえ、おっきくなってか
らも漫画ばっかり読んでいるからそんな事考えんだよ」
そう呆れた口調で言うが、突然ニヤリと笑った。小牧をみつめる。
「まあ、もしかしたらそれを回収なり、処分するなりのために
残党がここにやってくるかもなあ?で、それを見た俺達は始末さ
れる・・・・・・」
その言葉に小牧はビクッと体を震わせた。依田をキッと見る。
「お、脅かすなよっ!」
そんな小牧を見た依田は思わず吹き出した。顔の前で手をふる。
「じ、冗談だよ。退屈なパトロールだと、こうでもしないとおか
しくなっちまうからなあ」
依田はそう言ってあたりを見渡した。
「さあさあ、さっさと巡回して事務所戻ろうぜ。一応、彼女の
とこ電話してご機嫌うかがわないと・・・・・・」
つぶやいて、振り返る。すると、わずかに顔をしかめた。
小牧が倉庫の扉の前にしゃがみこんでいる。
「どうした?」
近づいて声をかけると、小牧は依田を見上げた。
「・・・・・・なあ、これ見てみろよ」
そう言って扉の下の地面を指さしてみる。
依田は小牧の肩越しに覗き込むと、ライトを当てた。
扉の下のあたりはもう半年以上も人の出入りが無く、埃がたま
っている。だが、よく見るとちょうど扉のすぐ側のあたりの埃
が奇麗になっているのだ。
「なんだ、こりゃ?」
依田がつぶやくと、小牧は立ち上がり扉を調べ始めた。
「・・・・・・あれ?」
そうつぶやいて扉に触れる。そこには、扉の境目に封印として
貼られた立入禁止のテープがある。
そのテープをなぞっていく小牧の指。そして、ちょうど扉の境
目のあたりでその動きが止まった。
テープは一度、切られているらしい。そして、巧妙に修復され
ている。
「これ、一度剥がされているな・・・・・・」
「誰か、ここに入ったってことか?」
依田が言うと、小牧は振り返った。
「あの警察の査察から半年、この倉庫には誰も入っていないよ
な。もしも、入りたい奴がいたとしても全部記録に残るはずだ」
「ああ、査察からここは完全に無人だ・・・・・・」
依田はそう言うと、倉庫を見上げた。
「おいおい、マジかよ。・・・・・・どうする?調べるか?」
その問いかけに小牧は首を振った。
「いや、この場ではやめておこう。とりあえず詰所に戻って警
察に電話しよう。なんせイーグルの倉庫だからな・・・・・・」
「同感」
二人はうなづきあうと、ゆっくりと後退り、倉庫から離れた。
そして、歩き出そうとするが、突然依田がハッとした表情に
なった。
「あっ」
小牧がビクッと体を震わせる。
「ど、どうしたっ」
「・・・・・・あ、あそこに今人影が」
依田は前方を指さした。そちらには、船から降ろしたコンテナ
などの一時置くエリアがある。しかも、そこは・・・・・・
「あ、あそこってイーグルの荷物のゾーンじゃないか。き、気
のせいじゃないのか?」
小牧がつぶやくと、依田は振り返り、首を振った。
「い、いや間違いない。暗くてよく見づらかったけど人だ。あそ
こも立入禁止区域だったよな」
そう言うと、依田は歩き出した。その区域へと近づいていく。
「お、おい!依田!や、やめておけっ!」
小牧が声をかけるが、依田は止まらない。
「だ、だって気になるじゃねえか・・・・・・」
しかたなく、小牧も少し遅れて後を追う。
二人は周囲にライトを当てつつ、ゆっくりと近づいていった。
そして、コンテナ置場の前に貼られた立入禁止を示す金網の
前に立つ。
「・・・・・・お、おい、あれ見てみろよ・・・・・・」
依田がつぶやき、金網内を指さした。そこには、コンテナが置
かれている。
もちろん、もうイーグルの荷物が入港する事は無いわけである
から、コンテナがあったとしてもそれは空の、古い物ばかりで
ある。
だが、そこには明らかに新しい巨大コンテナが置かれている。
そして、その横には鷲の紋章が。
「こ、こりゃ・・・・・・」
依田はコンテナを凝視したままでつぶやいた。小牧は落ち着か
ない様子であたりを見渡す。
「お、おい、事務所に戻ろうぜ。なんか嫌な予感がする・・・・・・」
だが、依田はじっとコンテナをみつめている。そして、わずか
に顔をしかめる。
彼が見ているのは、鷲の紋章の周囲に書かれている文字である。
「・・・・・・あれ、たしかドイツ語だ」
「よ、依田っ!おいっ!」
小牧は依田の肩を揺すった。依田はハッとして振り返った。
「は、早く行くぞっ!」
「あ、ああ・・・・・・」
二人は金網から離れて歩き出した。
小牧は動揺しつつ、あたりを見渡した。こんな時に携帯を事務所
に置いてくるとは失敗だったと後悔の念が浮かぶ。
さらに、怠慢のせいか無線機すら持ってきていない。
「・・・・・・ま、まさか、本当にヤバそうな事が起きるなんてよ」
ブツブツとつぶやきながら、小牧は進んでいった。
依田はというと、制帽を脱ぎ髪をいじりながら神妙な顔をし
ていた。
コンテナが気になるのだ。
「いったい、ありゃあ・・・・・・」
そうつぶやいて振り返った。直後。
小牧の耳に背後で、ドサッという音が聞こえてきた。まるで
人が倒れるような・・・・・・
「お、おい、どうかしたのか?」
そうつぶやいて、振り返る小牧だったが、その顔に驚きの
表情が浮かぶ。
依田が倒れているのだ。暗くてよく見えないが、コンテナ
に振り返ってすぐに倒れたようで、仰向けに、大の字にな
っている。
「よ、依田!」
小牧は慌てて駆け寄ろうとした。だが、その足に何かがぶつ
かり立ち止まった。
「・・・・・・ん?」
小牧はライトを足下に当てた。そして、表情が凍りつく。
「・・・・・・ひっ、ひいいいっ!」
そこにあるのは、依田の生首であった。髪に手を当てたまま
の姿勢で切断されたらしく、そえていた右手も手首から上が
側に落ちている。
小牧は戦慄の表情で顔を上げた。首の無い依田の死体を見つ
める。
「あ・・・・・ひ・・・・・・」
ガクガクと震え、声にならない声を漏らしながら小牧は後退
さった。そして、振り返る。
「あひゃぁっ!」
思わず悲鳴が上がった。彼の目前には、数名の男達が立ってい
たからだ。
皆、黒づくめである。体はレザーの一体型スーツに包まれ、顔
も黒マスクに電子ゴーグルを付けている。
そして、その腕には、プロテクターらしきものがあり、横に鈍
い輝きを持つ巨大な刃がある。
一人の刃から、鮮血がしたたっている。依田の首を斬りおとし
たのに間違いない。
小牧の手から、ライトが落ちた。
それが合図のように、男達はゆっくりと小牧に近づいてきた。
「あ・・・・・・ひ、ひぃ・・・・・・」
震え、首を振りながら、小牧は後ろにさがった。
そして、その足に依田の生首が再び当たる。
振り返り、見下ろした小牧が見たのは、目をかっと見開き自分
をじっとみつめる依田の生首であった。
「ひ、ひいいっ!」
小牧は再び、前方に向き直った。ちょうど、男の一人が飛びか
かってこようとしてくる所であった。
瞬間、彼はさきほどの依田との会話を思い出した。
『残党がやってきて、それを見た俺達は始末される・・・・・・』
男が腕を振った。
そして、永遠の闇が小牧を包み込んだ・・・・・・

イーグルの倉庫の影から、一人の男が進み出てきた。
日本人ではない、白人である。その青い瞳が周囲を見渡す。
黒づくめの男達とは服装が違う。
男が着ているのは軍服である。といっても、戦闘服ではない。
礼服のような作りであり、軍帽も被っている。
そして、腕には腕章がある。
そう、ナチスドイツのような軍服なのだ。
ただ、ナチスと違うのはハーケンクロイツが描かれているは
ずの腕章にイーグルの紋章である鷲が描かれているところだ。
その男の側に、さきほどの黒づくめの男達が近づいてきた。
「・・・・・・中佐、片づきました」
中佐と呼ばれた男はこくりとうなづいた。
「ご苦労だったな、日本に到着してすぐに貴様らの腕を借り
るのは意外だったよ」
「我々も、いきなり無益な殺生をする事になるとは思っても
おりませんでした。しかし、よろしいので?しばらくは穏便
に事を運ぶとばかり思っておりましたが」
黒づくめの言葉に中佐はフッと笑みを浮かべた。
「かまわんさ、どうせこの地は今夜、始末する予定であった
からな。目的さえ果たせば用無しだ」
そこまで言った時、倉庫の扉がゆっくりと開き始めた。封印
のテープが千切れる。
そして、開いた扉から中佐と同じく軍服に身を包んだ男達が
出てくる。
「中佐、発見いたしました。やはり、四重に隠された地
下室に」
「そうか。では、すぐに運び出せ」
中佐の言葉に、男はうなづくと倉庫の内部に合図をした。
ほどなくして、運搬車に乗せられて荷物が運び出されてきた。
それは、電子機器のようである。基盤が剥き出しの箇所もあり、
上部にはアンテナらしきものもある。
「では、手筈通りに潜航艇に」
男が言うと、中佐はうなづいた。
「頼むぞ、軍曹」
軍曹は、運搬車を引く部下達を引き連れてコンテナパークの
方に向かっていった。
黒づくめが中佐を見た。
「あれが、例の衛星制御装置で?」
「そうだ。日本支部が製造していた物だ。その開発データ自
体は、支部の壊滅と共に消滅した。ドクター・ケイトが持ち
出したデータにもそれは残っていなかったのだ。だが、試作
品の存在は記載されていた。あそこまで完成しているなら、
修復は容易であろう」
「そうすれば、日本支部が有していた衛星の制御も可能に
なる、と」
中佐はうなづいた。
「そういうことだ」そう答えて腕時計を見る。「さて、ここ
での任務も完了だ。恐らく、我々と同時に上陸した他の先行
部隊も、日本支部の残した改造人間の開発データやサンプル
の回収にとりかかっている頃であろう。後は・・・・・・」
そうつぶやきながら、中佐は無線機を取り出した。
「ここの後始末だ。このイーグルが保有する倉庫を中心に、
地帯全域を破壊する」
その言葉を聞いた黒づくめはうなづいた。
「なるほど、そういう事でしたか。それなら、殺生もその
中のひとつの出来事に過ぎなくなりますな」
中佐はニヤリと笑った。
「我々の任務は二つだ。ひとつは、機器の回収。もうひと
つ。これこそ重要だ。陽動だよ」
「陽動?」
黒づくめが繰り返すと、中佐はうなづいた。
「そうだ。もうまもなく、大佐とモンスター副官の搭乗する
飛行機が成田に到着する。そして、本隊の乗り込む潜航艇部
隊もだ。いくら身分を隠しているとはいえ、アメリカやEU
各国が作った『組織』対策の機関にマークされていないと限
らないからな。そこで、ここでテロ行為を行ない、奴らの目
を反らすのだ。イーグルがらみの施設が破壊されたとなると、
興味を示さないわけにはいかないからな」
「それで、その間に大佐や、本隊を上陸させる、と」
黒づくめの言葉に中佐は再びうなづいた。
「その通り。だからこそ、わざわざ一個小隊を引き連れてき
たのだ」
そう言って無線機のスイッチを入れる。
「・・・・・・わが組織の、親衛隊のな」
ほどなくして、コンテナ置場に据えられていたコンテナの扉が
開き始めた。
そして、その中にはやはり軍服を着た白人の男達がいる。
こちらは、礼服風ではなく動きやすい戦闘服である。それでも、
ナチスの突撃隊の服装に限りなく近い。
中佐は送信スイッチを押した。
「よく聞け。この倉庫を中心にして、付近一帯に爆薬を仕掛け
ろ。範囲の指定は無い。だが、徹底的な破壊である事を忘れる
な。そして、設置完了後、ただちに撤収だ。時間は・・・・・・」
そこまで言うと、中佐はまた時計を見た。
「・・・・・・すべての作業は、5分で完了。なお、5分過ぎた段階
でタイマーは作動する。大佐の到着時間を考えた場合の事だ。
故に迅速に事を運べ。では・・・・・・かかれっ」
その合図と共に、男達はコンテナから飛び出ていった。
あっという間に倉庫街に散っていく。
中佐は黒づくめに振り返った。
「よし、それでは我々は先に潜航艇に戻ろう。爆発後、ただちに
この場から離れなければならないからな」
「たしかに。我々の日本における最初の行動というわけですな」
その言葉に中佐はうなづいた。
「そうだ。これから始まる、大いなる破壊の幕開け。そして、
日本支部を壊滅せしめた奴ら。憎き特務課そしてグラスホッパー
に対しての通告だ。わが『組織』の新たなる第一歩。・・・・・・その
ための、派手な祝砲だ」
そう言うと、中佐は歩き出した。黒づくめ達も続く。
彼らの背後の地面には、無惨に切り刻まれた、さきほどまで
『人間の形』を保っていた二人の警備員であった肉塊が散乱し
ていた・・・・・・

それから10分ほどして、近隣は大パニックに陥った。
倉庫街で突然爆発が起きたのだ。規模はとてつもなく大きく、
倉庫街全体だけではなく埠頭の半分を破壊するほどであった。
死傷者も多数であったが、その中の行方不明リストには二人の
警備員の名前もあった。
警察は色めき立ち、この事件は翌日世間を大いにわかせる事になる。
なぜなら、この晩だけで日本各地で似たような爆発事故が発生した
からだ。
人々はこの、大がかりなテロとしか思えない事件に恐れおののいた。
だが、この時は誰も、これがこれから起こるさらなる大事件の前兆
である事など気づいていなかった。
そう、『組織』との新たなる戦い。
その前奏曲であるという事に・・・・・・


To Be Continued...
Episode.7『COLONEL  ZOLL』


GRASS HOPPER
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