「・・・・・・そ、そんな。嘘よ、こんな事ありえるはずないわ」
「シークレット・アサルト・ポリス・タクティクス。で、SAPT」
「・・・・・・親衛隊。ゾル大佐が率いる、あの総帥直下の殺戮部隊だ」
「でも、まさか本当にこいつが隊長とは、まいっちゃいましたけどね」
「ええ、でもやるしかないですよね。俺達の信念を貫くために・・・・・・」
「弾は一発。チャンスは一度っきりだ」
「共鳴が起こりましたっ!」
「わが『組織』の伝承にある、見つけ出すべき必須の失われた力。それは知っておるな?」
「各国支部から入電!異常な波動を検出中!EU司令部でも未知のエネルギーが検出されているとのことですっ!」
「そ、そんなっ!俺の力を吸い込んでいるとでもいうのかっ!」
「この大不況の影響すら受けずにいるとは、まったくあなたの組織には感心させられますよ」
「約束だぞ・・・・・・きっと、きっと帰ってくるんだぞ・・・・・・」
「・・・・・・これはな、昨日こちらに届いた『超越たる瞳』だよ」
「ったく、親衛隊の中佐とは思えない発言だな、ゾル」
「だから、ケイトを日本支部へと連れて行くのか?」
「ああ、ついさっき政府へ親衛隊からのメッセージが届いた・・・・・・脅迫だ」
「本当はおまえに言うつもりはなかったんだが、、、シャドウの遺言だ」
「じゃあ、どっか遠方の支部長にでも転任すっかな?」
「すげえ・・・・・・あれがGHユニットの力か」
「離してっ!仁がっ、仁がっ!」
「早くシスター・ケイトの顔を見て和ませてもらいたくてね」
「老兵とはいえ、これぐらいの事はまだやれるのさ」
「国連会議センターの爆破テロ、覚えているか?」
「関空はほぼ壊滅状態。犠牲者の数も見当つかん」
「方程式の石版ですかっ!やはり続きが・・・・・・・」
「おまえ達は相手が悪すぎた。改造人間は圧倒できても、このタイタン。支部長クラスの人間にはどうという事は無い装備だ」
「でも皇さん。これはこれで皮肉だなぁって思う時もあるんですよ」
「ええ、十分汚れちゃったわ。あなたが知っているシスター・ケイトはね」
「実は、薬の濃度を少しづつ上げているんだ」
「親衛隊?『組織』の親衛隊のことかね?」
「わからない・・・・・・私にも自分の本当の気持ちが分からなくなっちゃったの」
「日本だから・・・・・・そうおっしゃりたいのか?」
「親衛隊が上陸する以上、巻き添えを食いかねんからな。ゾルは本気だ。
日本は・・・・・・戦場になるぞ」
「いったい、日本に何があるというのだ?」
「変換細胞と変形細胞、この二つが揃った時、何が起きるのか・・・・・・」
「大きな花火を上げるんだ・・・・・・極東のあの島国でな」
「いったい、おまえ達『組織』とはなんなんだぁっ!」
「ようやく、長い休暇も終わるようだな・・・・・・」
2ndSTAGE【Requiem of Life】
Episode.7
『COLONEL ZOLL』
「全ては動きはじめた。そう・・・・・・終わりのはじまりだ」
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