Episode.7
『COLONEL ZOLL』
初版発行日・99/8/15(コミックマーケット【有明】)
物語
『組織』日本支部壊滅から半年。
爆発前に沢村が掴んだ情報により、イーグル・コンツェルンも崩壊。『組織』は大きな打撃を受けることとなった。
訪れた一時の平和。
だが、シャドウの予言。そして仁達の予感の通り、『組織』中央評議委員会は日本支部再建計画を発動。同時にグラスホッパー討伐作戦も開始する。
その任にあたるのは、【総帥】直属の実行部隊<親衛隊>を束ねる猛者、【大佐】ことゾルである。
盟友シャドウの復讐に燃えるゾルは、副官ゼネラル・モンスターと親衛隊攻撃部隊と共に、スペードを手始めに『組織』日本支部攻略に携わった者を襲撃する。
そして、時を同じくして日本支部再建の任務を【総帥】より命じられた『組織』最高の科学者、【死神博士】も来日し、暗躍を始める。そしてその傍らには、ドクター・ケイトの姿が、、、、、
二人が親衛隊と合流した時、ケイトとゾル、そしてシャドウの過去が明らかになる。
警視庁内に新設された、対『組織』攻撃特殊部隊【SAPT】と共に調査を開始する仁と沢村達。仁の専属科学者となった忍を巡る激戦の際、彼らの前に現れた親衛隊の切り札である狼の改造人間【ワー・ウルフ】。
<力>が発動し、さらに新開発の強化ユニット<GHユニット>を装着したグラスホッパーですら苦戦する強敵である。
やがてゾルは復讐の総仕上げとして日本壊滅を画策。イーグル・コンツェルンを失ったことにより経済恐慌に陥っている日本にとどめを刺すために臨海コンビナート地帯の破壊を盾に政府を脅迫する。
特務課及びSAPTは親衛隊との全面対決を決意し、臨海コンビナート地帯は戦場と化す。
その影で暗躍する死神博士。日本支部再建とは別に隠された彼の目的は?
さらに、世界各地で<失われた力>と呼称される遺跡群の発掘に当たる評議会メンバー。その意味は?
<物質変換細胞>と<変形細胞>。このふたつに秘められた謎の<力>が共鳴を始めた時、少しづつ『組織』の輪郭、そして仁の体に秘められた謎が明らかになり始める。
死神とケイトを追う、手負いのスペードがそこに見たものとは?
様々な思惑が入り混じる中、かつてない激戦の炎の果てに待つものとは一体なんなのか?
黒須仁と沢村紅一。今二人は、『組織』との真の戦いという大きな運命の中へと進み始める!
作者の言葉
前作より一年。遂に真章といえる第二部、<2ndSTAGE>の幕が開きます!
真章ということで、全てにスケールアップをはかり、【総帥】と『組織』中央評議委員会、さらに親衛隊というかつてない規模の敵の登場とあいなります。
対する仁と沢村達にも対『組織』攻撃部隊や、多くの新キャラクターの登場により、作品世界の幅は大きく広がったと思います。
さらにストーリーのほうも、前作まで以上に戦闘シーンと同率で人間ドラマの書き込みに比重を大きく取り、ケイトの意外な過去とゾルとの関係、さらにグラスホッパー専属の科学者となった忍の苦悩といった部分にも大きく掘り下げてみまして、密度の濃い内容とできたかと思います。
さらに、死神博士の暗躍や【総帥】の真意、グラスホッパーの謎に関わる<失われた力>といった伏線も今まで以上に張りまくっており、今作を含めた残り4話を一気に突っ走るためのキーワードが多々含まれています。
そのため、なかなか進まない執筆のために次を待たれている方には実にストレスのたまる状況となってしまってはいますが、、、、、(苦笑)
世界観設定も第2次世界恐慌を設け、前述のSAPTの投入、人物配置の変化、さらにグラスホッパーのパワーアップパーツも登場させるなど、かなりの変更点も加わっています。(作者的には、ようやくグラスホッパーに『仮面』を被せるシーンが書くことができました(笑))
自我自賛になってしまいますが、相当密度の濃い作品に仕上げることができたとは思っております。
ここまで盛り上げた(盛り上げる要素)以上、最終巻までの残り3話も行くところまで行ってやる!という覚悟で臨むつもりですので、お楽しみにいただけたらと思います。
、、、、果たして作者のボキャブラリーがそれに追いつくかはわかりませんが(笑)
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