第四部
で、次に私はリアルという部分を書き込むためにバックボーン となる世界設定を立て始めました。 実際は映像には出てこなくてもしっかりとした背景設定を立て ておけば、画面の空気からそれが伝わるはず、という私の方 法論でもあります。 まず、私は敵の設定を暗黒世界に潜む秘密結社というより、 「ある企業」という感じでまとめました。 もちろん根底には世界征服を画策するおどろおどろしい謎の 組織があり、元のイメージはショッカーに他ならないなのです が、それを感じさせないギリギリの所で敵を描くことにしたの です。 全員が見た目はサラリーマン然としていた方が、リアルな恐 怖を得れると思ったからです。 それも私が小さい頃に考えていた、「敵」の姿でした。 それに現代的な味付けをくわえたのです。 その後、様々な設定(改造人間に純粋な兵器そして、商品的 な側面を持たせる等)を盛り込み謎めいた超科学を持ってい るが、表向きは企業という姿を持つもしかしたら現実にもあり 得るかもしれないと思わせる敵、『組織』ができあがったので す。 映像版には出る予定ではなかったとはいえ、その構成図など も大体はできあがっており、現在小説版で出てきている「『組 織』中央評議委員会」や「総帥」等の名前もこの頃にすでにあ りました。 そして、私が次にかかった事。 それこそ、私が「ライダー」と同時にやりたかった事を盛り込む 作業でした。
次へ
これ以降はまだ完成してません。
|