「蒼い鳥の伝説」
人知れぬ地の果てに 翼開くこともなく かすかに聞こえる 波の音のさえずり 人の心冷えるほどに その蒼さを増しながら かすかに光る 蒼ざめた鳥の伝説を 氷の蒼さの翼 固く結び 人の愛の温熱を待ちわびる 天空の寒気と 闇の化身 蒼ざめた鳥の伝説を 永き時の果て すべての滅びのときに 蒼き鳥一羽 氷点下の炎上げ 燃え尽きるという
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