「霧中模索−MUCYUUMOSAKU」

命よおまえはどちらの方だ
今、私がただようのは
道も道しるべも無い
黒い広い海の上
海は黙り込んだまま
重く冷たい空気を放つ
すべての音は
夜霧に包まれ
風も黙り込む
東はどちらなの?
夜明けはいつ来るの?
海は流れないの?
問いかけても問いかけても
答えは無いけれど
いくら目をこらしても
行く手は見えないけれど
私はまた船をこぐ
この小さな船をこぐ
海の広さに比べたら
道の長さに比べたら
あまりにも小さな船だけど

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