「東雲-SINONOME」

はるか水平線に
白く光燃えて
命の祈りが聞こえる
夜明けをたたえる
歓喜の声がひびき
朝日をたたえる
風が流れる

黒い海は朝日をあびて
私に初めて本当の姿を見せる
すべてを包んだ
黄金の輝きを!

そして朝日は
その姿の内に
鳥の影を抱いていた
太陽の光の中で
すべてに優る明るさの中で
命を照らす暖かさの中で
青い空の下で!

東に向かって
三羽の白い鳥が
今飛んでいった
私の、私の心の
私の命の
私の幸せの
夜明けに

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