「栄華無常」
全地上を覆うがごとき この繁栄を その栄華の剰余としての この悲劇を すべて剥ぎ取って 見つめてみるのだ 文明は永遠なのか 明日の命ははかないのに ふり向くのだ まだ力あるうちに ふり向くのだ 栄華を極めたものの 最期のむなしさを 我ら民族は 語り継いできたのではないか あの昔から 諸行無常の物語を 語り続けてきたのではなかったか 目を覚ませ同胞よ 無常の原理を忘れたものよ 明日は散るかと 桜
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