「春雨」

夜の雨は
まだ冷たいし
まして一人だからね
眺めているのもさみしい。
せめて心だけでも
そばにいられるならば
眠りに落ちることもできるのだが
それでも ほら
春だからね
夜が明けたら
また笑わないとならない
たとえ雨だとしても

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