「裏切り」

君を傷つけたのは私だ
私を信じた君を。

しかたがなかった
という言い訳で自分をごまかし
裏切りよりも嫌われることを恐れ
涙より嘲笑を嫌い
いつのまにか平気で人を傷つけられる
「すまぬ」
心の無い謝罪だけ繰り返して。

傷つける気は無かった
そんな言い訳をつけたし
自分の痛みより他人の痛みを選び
そこには義も情も無く
今日もまた平気で人を傷つける
「すまぬ」
心に無い謝罪だけ繰り返して。

君を傷つけたのは私だ
私を信じた君を。

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