ミョウバンとは、ご存じの方も多いと思いますが、漬け物の発色剤や中華麺の鹹水(かんすい)などに使われてきた、食品添加物です。
スーパーなどでも一袋200円程度で売られているものです。
このミョウバン、肌に付けるとさまざまな効果が期待できるようなのです。
アトピー性皮膚炎に使用すると、肌がすべすべになり、症状も和らぐそうです。
あせもにも良いようで、汗を抑え、ワキガなどの汗くささを和らげたり、水虫の予防などにも有効とのこと。
これは使ってみる価値はありそうです。
1・収斂作用
皮膚の一番外側の部分を表皮角層と言います。
角層は角質という細胞からできていますが、この角質はケラチンというタンパク質です。
このケラチンにミョウバンが作用すると、収斂作用により硬くすべすべしたケラチンに変成するのです。
こうなると、皮膚の持つ働きの一つである、防壁性が高まり、外の刺激から内部組織を守る働きが強くなります。
このため、このミョウバン水と保湿性を高める美肌水を併用した場合、アトピー性皮膚炎の改善にもより期待できることになると思います。
2・酸外套強化作用
多くの細菌は「酸」に弱く、正常な皮膚も弱酸性を保ち、殺菌作用を持っているのです。
皮膚の表面には脂腺から分泌される皮脂と汗が混じり合って、皮脂膜という膜を形成しています。
皮脂は脂肪酸とグリセリンに分解され皮膚の表面を弱酸性に保っているということになります。
このように、皮脂膜が皮膚表面を覆い、表面を酸性に保っている状態を、「酸外套」と言います。
ミョウバンはこの酸外套の働きを強くする作用があるのです。
水に溶かされたミョウバンは酸性になり細菌の増殖をおさえるのです。
3・制汗作用
ミョウバンが冷たくて汗をおさえるわけではないようですが、確かな制汗作用があるよです。
発汗作用が止まってしまうのではないので安心できます。
これらの働きによって、皮膚病や肌のトラブル解消に役立つのだそうです。
ミョウバン水の作り方
1・まず、ミョウバンを用意します。
スーパーに売っている「焼きミョウバン」でも、「生ミョウバン」でも同じです。
また、アンモニウムミョウバンでもカリミョウバンと書かれていても、効果は同じです。
2・1.5リットルのペットボトルに水道水を入れます。
3・焼きミョウバンなら50g、生ミョウバンなら75gをペットボトルの水に溶かします。
4・良く振って混ぜますが、焼きミョウバンはなかなか溶けませんので、2〜3日ほど置くと
水が透明になってきます。これでミョウバン水の原液の完成です。
参考までに、市販のミョウバン水(入浴用ミョウバン水)もあります。
イトーヨーカ堂で発売しているとのこと。
入浴用みょうばん水;
「きれいにな〜る水」 300ml入り、450円
大明化学工業株式会社
長野県上伊那郡南箕輪村3685-2
電話:0120-666-843,FAX:0265-74-5100
肝心の使い方は、入浴剤につかったり、肌へ直接塗布するといいようです。
ここでは、最も一般的な、夏場は特にお勧めのミョウバン浴の方法をご紹介します。
お風呂のお湯(約200リットル)にミョウバン原液を20〜50ml程度加えるだけです。
もし、何ら変化が感じられないときは、ミョウバン原液を200ml程度まで増やして見ると良いそうです。
これ以上、あまり多く入れすぎると、酸性が強くなりすぎ、金属を傷めることがあるそうですので、気をつけましょう。
残り湯は洗濯に普通に使えます。
その他の使い方は、後ほどアップいたします。
あせもが恐くて、2〜3才の小さなお子さんをエアコンのある部屋にばかり閉じこめておくと、一生汗腺が働かないよう状態になってしまうとのこと。汗をかかないと酸外套の働きが弱り、アトピー性皮膚炎になりやすいということも言われています。2〜3才までの時期にたくさん汗をかかせることによって、汗腺が充分機能するようにしたいものです。
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